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2007年10月19日 (金)「適当」に書きます

おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。

突然ですが、皆さんは「適当」と言う言葉をどのような時に使われますか?
多くの人は「適当でいいよ~」とか、言い方も中身的にも軽い感じで使ってるのではないでしょうか。

でもちょっと考えてみたら意外と緊張する言葉だと思うんです。
さっき辞書で調べたところ、「~適当~ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること」と書いてありました。
…そう。「適当」とは「なんでもいい」と言う意味ではなく、その場その場に「適した」ものを、やった人が持つその時点での力量・センス・経験して学んできた事の上で、選んで「当てはめる」ということなんです。

例えば私の担当の部署で言えば、先輩が後輩に「ここのモーションなんでもいいから適当に作っといて」と、頼む場合。「この後輩ならここまでのレベルのものは作ってくれる」と思い頼むわけで、「なんでもいい」わけではないんです。
では逆に頼まれた側のことを考えてみましょう。
自分がここはこういう演技が適していると思って作ったモーションを、先輩に「あぁ、こいつの適当のレベルはこれかぁ」と力量を見られるわけです。
どうです?こう考えると使うのに緊張してきませんか?

そういうわけで、私が他部署の人などに言う「適当にやっときますわ」は、軽く言ってますが実は結構全力だったりします。本人は至ってガチなのです。
これをわかりやすく一般的なものに例えると・・・

・美術の時間「へ~うまいじゃん」に「いやいや。適当だよ」と答えた時の作品
(テストん時に成績良い人が言う「全然試験勉強やってないよ~」と同意)

・好きな人の為に作ってきた「適当に作ってみた」と言う女の子の弁当
(指先に絆創膏は必須アイテム!)

このあたりが実は全力と思われる「適当」でしょうか。

言葉の響きでは軽く捉えられがちな「適当」。使う時は謙遜の意味も込めて軽く使うことが多いのですが、実のところ自分のレベルをさらけだす諸刃の剣。
ですのでご使用の際は「ガチでやった上で軽く言う」これをオススメします。

…と、まぁ偉そうに喋りましたが、実はこれ私がまだ東京で駆け出しのころ、ある先輩に言われたことの受け売りなんですけどね。
当時「適当にやっときました」って言ったら、
「ほう。お前度胸あるなぁ…それ自分のレベルをさらけだすって意味だぞ!バカヤロウ!こんな出来で言うにゃ10年早ぇ!!」と叱られました。
関西生まれの私にとっては、生まれて初めて聞く生バカヤロウに軽く感動しながら、目から滝のようなウロコを垂れ流したのを覚えています(というかトラウマ?)。

という事で各デザイナーの「適当」がたくさん込められたアクセスゲームズの新作に
ご期待のほどを宜しくお願いします!
(…とは言ったものの聞こえは悪いですよね。暴言失礼致しました)

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