2007年11月14日 (水)汁の話です
おはようございます。本日の当番、ディレクターのSWERYです。
気がつくと季節は11月中旬。
暑かった夏のあと、一瞬で秋が過ぎ去って、もう冬の風情が漂っている今日このごろ。
前回のブログ当番が9月末の丁度TGS後だったことを考えると、月日の経つのは早いなぁと実感します。
さて、今回のお話は………
『汁を出すと気持ちいい』という話をしようかと。
冒頭の季節感ぶっ壊しですいません。
が、汁といってもエッチな汁ではございません。
『脳汁』のお話です。
※脳汁:ドーパミンやエンドルフィンなどの脳内物質を示す言葉。
一般的に「アハ体験」とか「ブレインショック」などと呼ばれたりする現象があります。
TV、雑誌等でも紹介されていますし、ゲームも出ていますので、ここでは詳しい説明を割愛しますが、要するに『人の脳は、驚いた、納得した瞬間に嬉しくて脳汁吹き出しちゃう』という現象のことです。
なので、僕はこれらを『脳汁体験』と呼んでいます。
同じなら「アハ体験」でええやん!などと身も蓋も無いことを言わずに
皆さんも、想像してみてください。
「ものすごく難しいなぞなぞを解いた瞬間のあの快感。」
「言葉の通じない外国人とジェスチャーで意思疎通できた瞬間のあの快感。」
「ゴルフのスイングがビックリするほど上手くできた時のあの快感」
「悩んでいた企画でズバシュパーーーン!とアイデアが湧いた瞬間の快感。」
「なかなか落ちない女子が、グラッとくるツボを突いた瞬間のあの快感。」
「仕掛けられた時限装置を、残り1秒ぎりぎりで解除した瞬間のあの快感。」
どうです?
皆さんにも「きもちええわぁ~」「アハッ!」という瞬間があるでしょう?
それが『脳汁体験』です。
そして、これら『脳汁体験』には、脳がどれほど気持ちよくなっているかを示す単位があります。
それによって、その体験があなたにとって、貴重か否かが手に取る様にわかるわけですね。
たとえば…
「なぞなぞ・・・」の場合は【1脳汁(いちのうじる)】、「外国人と…」の場合は【3脳汁(さんのうじる)】となります。(※当社調べ)
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で、つい最近ですが、この業界にいると仕事中にものすごく『脳汁体験』をしていることがわかりました。
それは…、ズバリ
バ グ チ ェ ッ ク
※別名、脳汁オリンピック。
プログラマーにとっては聞くのも恐ろしい言葉かもしれませんが、ゲーム制作には欠かせない大切なステップです。
コレがないと、ユーザーの皆さんにも安心して遊んでいただけませんしね。
で、このバグチェックがどのように『脳汁体験』かといいますと・・・
必死で作ったゲームが意味不明な動作をするときがあります。
これが『バグ』です。
もうね、正直泣きたくなります。
で、さらに必死で「何故、こんなことが起こっているのか?」を調査するんですねぇ。
自らの傷口をグリグリとほじくり返して、一番奥の根本原因を探す。
このような行為を何回も繰り返して、何時間もプレイします。
それが『バグチェック』です。
時には何日にも渡る、壮大なバグチェックもあります。
するとですね…
出るんですよ…
脳 汁 が。
バグが取れたぁぁ!
→→ ブッシャァァア! 【30脳汁】
次のバグが出たぁぁぁ!!
→→ ドギャギャァァ~~ン!! 【165脳汁】
その、バグが取れたぁぁぁ!!!
→→ ジュワジュワァ~~ン♪ 【22脳汁】
また、別のバグが出たぁぁ!!!!
→→ ヒデブアベシィィィン… 【778脳汁】
そして、そのバグが………(以下略)
という具合に、『脳汁』がどんどん出続けます。
毎日が記録更新の連続なわけです。
ちなみに、バグが取れたときよりも出た時の方が、記録が大きいのが「アハ体験」と明確に違うところです。
ここで画像をお見せできないのは残念ですが、
つい先日も「ゲームに登場するキャラクターが、全員しゃくれる」というバグによって【1201脳汁】を記録しました。
もうね、感無量ですよ。
こんな体験をしてしまうと普通の生活には絶対に戻れません。
まるで帰還兵の如く、『脳汁』無しでは生きていけなくなってしまうわけです。
ゲーム業界って素晴らしいでしょ?
若くエネルギー溢れる業界志望の諸君!
このように、ゲーム業界は『脳汁体験』の宝庫です!
是非、一緒に『脳汁体験』をしましょう!
お し ま い 。
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