2008年1月29日 (火)「観察力」と「KY」
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。
何を書こうか悩んだのですが折角ですので前回・前々回のモーションデザイナーの
ネタを引き継ぐ形でいきたいと思います。
テーマは「観察力」と「空気を読む力」
ゲームのモーションを作る際、私は毎回このふたつで葛藤しながら作っています。
まず、物事をこだわって見る「観察力」は、道理を知ってて物を動かす。実際のバランスを知っててポーズをつける。それには欠かせないものだと思います。
…ただそれを使用する際に必要になってくるのが「空気を読む力」です。
極端な話、例えば格闘技の攻撃モーションを作るとしましょう。
その際たくさんの資料を見るわけですが、そんな中、たまたま格闘界で流行っている格闘技が盆踊りのような構えで、それをチョイスしたとしたら…
どんなに細かい所まで観察してこだわって動かそうが、素人が見れば盆踊り。
その格闘技に詳しい人が見て「おおお!!」と思わせても
大多数のプレーヤーは誰もそんなものを望んでおらず「KY」なわけです。
これはデザインの場でも生じます。
皆さんちょっと電話マークを思い出して下さい。
昔の黒電話っぽい形が今でも使われてませんか?
これは今の据え置き電話の形をシルエットで描いてもただの直方体にしか見えず、
パッと見て電話とわからないからだと私は思います。
これを見る人は電話を探してる人であって、電話の形にこだわって見てる人
ではないのです。
こだわって良い部分とベタな表現の方が良い部分
この塩梅が難しい…
と、表現を伝える側はこんなことを考えながら作っています。
ゲーム中「あれ?このデザインって本当はこうじゃあ?」とか
「この場でこの動きって実際やりにくそうだよなぁ」とか
ちょっと気付いた時にこういう目で見てみて下さい。
なにか違った意図が見えてくるかもしれませんよ?
まぁ私担当の回のブログが毎度固くて「監察」する立場の人から見れば
「KY」になっているのはスルーの方向で…
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