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2008年3月 4日 (火)刹那ヲ統ベル者

おはようございます。本日の当番、プランナーのS.101です。
本日は「デバッグ」について少しお話したいと思います。

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【デバッグ】:デバッグ (debug) とはコンピュータプログラムや電気機器中の
バグ・欠陥を発見および修正し、動作を仕様通りのものとするための作業である。
サブシステムが密結合であると、1箇所の変更が別の箇所でのバグを作り出す
ので、バグの修正がより困難となる。(wikipediaより抜粋)
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まぁ、要するにゲームソフト開発上で発生すると開発者の顔が歪む物ですね。
このデバッグというのは品質管理の一つで、ユーザーが手にするソフトの品質を
どれだけ向上させることができるか、という最後の砦になります。つまり、この
業務を疎かにすると、発売されたゲームソフトでバグが発生してしまいます。
そうすると、せっかく購入して楽しんでいただいているユーザーの気分を害して
しまいます。例えば「最後のボスへ向かうぞ!」ってシーンで、台詞が文字化けして
何を言っているのかさっぱり分からないとか、興醒めもいいところです。さらに、
ゲームの進行不可能や重大な支障が出る場合、全てを回収して修正版を配送する
こともあります。ユーザーにとっても企業にとっても大切な業務が「デバッグ」
なのです。

ですが、他業種の友人や知り合いにお話を伺うと「えぇ、デバッグですかぁ?」と、
あまりお気に召さない返答が来ることが多々あります。
企画=デザイン=プログラム>デバッグ
このような図式がいつの間にか頭の中で成立しているのでしょうか。いや、確かに
昔の自分もそう思っていた時代がありました。

では、デバッグに必要なスキルとは何ぞや?

ゲーム開発が終盤に近づくと、バグを見つける「デバッグ」に費やす時間が多く
なります。そこで業務を円滑に効率的に進めるために必要なスキルがあります。
そのスキルというのが…「プレイスキル」です。つまり、ゲーム操作のうまさが
必要になってきます。色んな掲示板などの質問応対で「ゲーム開発にプレイスキル
はあまり必要ない」と書き込みされています。確かにゲームの形を作っていく
段階では必要ないのですが、最後の最後、このデバッグで輝きだします。

例えば非常に発生難易度の高いバグがあるとします。それを修正していただいて、
もう一度修正確認を行う時に「これ難しくて発生しないけど…まぁいいか!」では
話になりません。どんなに困難な再現方法でも実際に再現させ、確実に修正されて
いるか確認する必要があります。その積み重ねが品質の向上に繋がるのです!!

では、実際に私が体験したバグを少し紹介してみましょう。

【難易度 中】
発生条件:MAP移動の時に後ろ向きで、敵からの必殺攻撃Aを受け、尚且つ
      一度地面にバウンドしてMAP移動する。
症状   :MAP移動後に、操作するキャラクターのデフォルト姿勢が、やられ姿勢に
      固定され、痛々しいままでプレイしなければならなくなる。

複数の条件が重なるパターンですね。組み合わせ自体は沢山ありますが、トリガー
さえ発見してしまえば一発で再現できるようになります。

【難易度 高】
発生条件:球技系スポーツゲームでフィールドと客席の間の壁の縁にボールを
      ほぼ90度で落とせ!
症状   :ボールが縁でバウンドしたまま20分間落ちてこず、落ちてくるまでは
      試合の進行が不能になる。

数ドットの所に落とす角度制限までついているという、非常に難易度の高いバグ。
ボールを飛ばす地点や角度やスピードを1ドット1km1度の単位で微調整して、
ほぼ確実に再現させます。ここまでくると意識して出せる人は限られてきます。

【難易度 極】
発生条件:メモリーカードを挿し込み、読み込みゲージがMAXになった後
      「読み込みに成功しました」と表示される10フレームの間の4フレーム目
      でメモリーカードを抜け!
症状   :有り得ないパラメータのキャラクターとクリアデータが出現し、その
      キャラクターを使用するとフリーズしてしまう。

タイミング系バグの極み。1/60秒間にきっちりと合わせないと発生しません。
ちなみに、このバグを再現できたのは開発メンバーで私しかいなかったため、
メモリーカード周りをチェックしていた3日3晩、メモリーカードを抜いたり
挿したりしたことがありました。

というように、プレイスキルがあるからこそ再現できるため効率が良くなることも
あります。開発中デバッグを数名から十数名でやっていたとしても、発売と同時に
数千人、数万人、数十万人、数百万人がプレイするわけですから、どんな見落とし
を指摘されるか怖くなることもあります。しかし、みなさんに楽しんでもらうため
あらゆる行動を予測し、事前に対応しておきます。まさに探知機を持っていない
地雷処理班です。

日頃鍛えたこのスキル
    貴方の為に捧げます
        皆の笑顔こそが我が喜び

※オフ時に、このスキルで暴れまわる私に付き合ってくれる友人…
 正直スマンカッタ…

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