2008年4月15日 (火)めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書【その1】
おはようございます。本日の当番、プランナーのK.Mです。
K.Mの日記当番で前回から「めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書」という連載を
開始させていただきました。覚えていただいている方、いらっしゃいますか?
趣旨は、現役のいちプランナーが、ぱっと思いついたゲームアイデアをどんな風に
ゲーム企画書に仕上げていくかを順を追ってご紹介する中で、ゲーム作りを仕事に
したいと考えている人に何かしらの参考にして貰えたら…、そして………
見ていただいた人の中で、自分も!と企画書作成にチャレンジし、超素敵な企画書
を書き上げ、それを携えてAGの門を叩いてくれたら………
…といった目論みを持っての連載となります。
まず、前回発表させていただきましたK.Mがぱっと閃いたというオレ的素敵ゲーム
のアイデアを「おさらい」させてください。
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前回のおさらい『めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書【その0】』
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めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書【その1】では、ゲームアイデアを思いついてから
自分の中で色々と練って膨らませようとする段階について書きます。
■■■【その1】発想編 ぱっ! → 思いつくまま書きなぐれ!
ゲーム企画書を書く原動力は、やはり何かしらの「閃き」からでしょう。
(センエツながら)今回、具体例で挙げさせて貰ってます企画アイデアで言うと、
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「死ぬ」=ゲームオーバーではない。「死ぬ」事こそがゲームの鍵。
悪党に殺されると天に召されるが、天使となって現実に舞い戻り
悪党をやっつける
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…という部分。思いついた時には「ぱっと閃いた!」とテンションが上がりました。
どのようにして今回のアイデアが閃いたのか、具体例企画で
そこに至るまでの経緯を追っていきます。(センエツながら…)
■ふっ…
某夢オチ、…というか精神病院オチの映画を観終わり、ゲームの中で主人公キャラが何度死んでも、やり直せるのは夢オチみたいなものだなーと、ふっと思いました。
死んでしまったー!と思ったら、実は、決戦直前のうたた寝で見た夢で
助かった…。
「夢オチ」を掘り下げ、ゲームにすると何か新しい物になるかも?…が着想でした。
■うーん…
しかし、考えてみると、死→やり直しに関しては、洋ゲー、プリンスオブペルシャの
「時間の砂」を使って死んだ時点から映像逆転再生で巻き戻し可能という、イカした
ゲームアイデアがすでにある事を思い出し、「うーん…」となりました。
■いやいや…
では、確実に死んだはずなのに、死ねずに夢だった事にされてしまう…という呪いを
受けた主人公というのはどうか?と考えました。似たようなのに、同じ日を繰り返す
ビル・マーレー主演の「恋はデジャブ」というイカす映画もあったな。
で、呪いを逆手に取って、普通なら行けそうもない場所に行くために死んでみて、
色んなベッドで目覚め、それがルート開拓となるとか。ちょっと良さそうかも?
いやいや、死んでベッドからスタートできるというのは、死ぬ直前のピンチな状況に
比べて、いかにも地味な感じでイマイチ…。
■ぱっ!
それなら夢オチではなく、実際に死んで天国に召されて、天国には来たくなるような
何か得な事が待っているというのはどうか?天国なら地味という事もないし。
天国だけでなく、死に方によって地獄にも行けたら、死に方に工夫するという遊び
も加わり、面白いかも?このような感じで考えを進め、
・天国に昇ると、天使になるはず。空が飛べて、ワッカがついて、能力向上
・主人公は弱い→ 死んで天使化→ 一時強くなる→ 敵を倒すために死にたい
・死に方にプレイヤーの工夫やテクニックがいるゲームにしたい
・ゲーム序盤は天国と現実の行き来をさせ、中盤以降のバリエーションで地獄?
・ところで、AGの会社ロゴって、ちょっと気弱なメガネ君?ヨワかわいい
…といったかんじで色々、思いついた事を書きなぐっていきました。
何か、テンション上がってきた!このゲーム作りたいぜ!となったら企画書作成の
第一歩を踏み出したと言えます。
この段階で重要な事は、まずは自分自身で盛り上がる事ができるアイデアを
出す事!
閃いた!とか、作りたいぜ!とか、自分の中で盛り上がって、これから積み上げて
いかなければならない面倒な作業を乗り切れるだけのモチベーション(やる気)を
生み出せれば、挫折する事なくきっと素晴らしいゲーム企画書が書けるはずです!
あと自分は、これぐらいを考えた段階でゲームタイトルを考えます。
「オレゲーム(仮)」とかよりも、タイトルを付けた方が自分的に愛着が沸くし、
タイトルを付ける事でゲームの「キモ」を自分の中で再認識できるからです。
具体例企画にもタイトルを付けました。
・タイトルはズバリ、「Justice Never Die!【正義は、決して死なない!】」
・サブタイトルは、「Heaven & Hell,and Here【天国と地獄、そして現実】」
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次回予告■■■【その2】検証編 間を置いて、冷静に自問自答
問1■悪党を倒す事は楽しいけど、悪党に倒されるなんてどこが楽しいの?
問2■死=ゲームオーバーじゃないなら、緊張感無いヌルいゲームにならない?
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前回、完成まで3回ぐらいの連載と見積もっていましたが、もっとかかりそう…。
【その5】ぐらいまでかかるかな?良ければ、長い目でお付き合いくださいませ。
センエツながら、次回に続く!お楽しみに!
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