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2008年6月12日 (木)めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書【その2】

おはようございます。本日の当番、プランナーのK.Mです。

アイデアが閃いてからゲーム企画書が完成するまでをブログの連載で見ていただく、「めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書」の順番がやってまいりました。
お久しぶりです、今回は連載3回目となります。

これまでの記事は、下記のリンクでご確認ください。

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めいきんぐ・おぶ・ゲーム企画書
   【その0】イントロダクション
   【その1】発想編 ぱっ! → 思いつくまま書きなぐれ!
★今回【その2】検証編1 間を置いて、冷静に自問自答 /問1の答え
   【その3】検証編2 間を置いて、冷静に自問自答 /問2の答え
   【その4】構成編 企画書構成のセオリー/誰に向けた企画書か?
   【その5】完成編 でぃす・いず・ゲーム企画書
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前回は「【その1】発想編」として、何となくの思いつきから考えを進め、ゲーム的に、自分の中でぱっと閃き、「ゲームアイデアとして行けそう!」という手ごたえを感じるところまでを書かせていただきました。

今回はその続きとして「ぱっと閃いた!」と上昇したテンションを一度クールダウンさせた後にやるべき事を書きたいと思います。

■■■【その2】検証編 間を置いて、冷静に自問自答 /問1の答え

アイデアが閃いた!と、テンションが上がってノっている時には、次々とアイデアが連鎖で生まれて、「このゲーム、絶対面白いぜ~」と自分の中で盛り上がります。

そんな時には、ノリに任せてどんどんアイデアを膨らませると良いでしょう。それらのノリとアイデアは、きっとその後の企画書を書く作業の原動力となります。

ただ、閃いてテンションが上がった時は、自分の企画アイデアを冷静な目で見られないので、冷静な時に比べて実際の内容以上に面白く感じてしまうものです。また、「いけてる部分」にしか目がいってないので、何か企画的穴があったります。

一晩置くなどして、テンションをクールダウンさせた後に自分が書きなぐったものを見てみましょう。

……

………

「なんじゃこら?」とがっかりするまでいかなくても、「絶対面白いぜ~」とまでは断言できない自分がいると思います。ここで一度、クールなライバルプランナーになりきって、自分の企画にグサッとくる様な疑問、批判を投げかけてみましょう。

具体例のゲームアイデア(過去リンク参照)も、「ぱっと閃いた!」状態から冷め、客観的に見ると、なかなか手ごわい2点の問題点が見えてきました。

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問1■悪党を倒す事は楽しいけど、悪党に倒されるなんてどこが楽しいの?

 悪党と戦って「死ぬ」事がゲームの鍵とあるが、死ぬ事は普通、失敗。
 いくら、パワーアップできるからといって、勝てる見込み無い相手と戦って
 「死ぬ」なんて面白いの?
 悪党と戦って殺される行為は、ただの「嫌な」「面倒な」作業にならない?

問2■死=ゲームオーバーじゃないなら、緊張感無いヌルいゲームにならない?

 多くのゲームは死=ゲームオーバー。ゲームオーバーになりたくないという
 緊張感でゲームプレイを楽しめる。
 死=「パワーアップ」のこのゲームでは、ゲームオーバー(緊張感)は何?
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アイデアが閃いた時に薄ボンヤリ見えてたゲーム画面のイメージを脳内でプレイしながら、それぞれの回答を模索します。

2008_0611

問1の答■悪党を倒す事は楽しいけど、悪党に倒されるなんてどこが楽しいの?

まず、オーソドックスな「悪党を倒すゲーム」の分析から…

■【死ぬ=ゲームオーバー】のゲーム

<プレイヤーの目標>
・悪党をやっつけたい。

<プレイ・スタイル>
・悪党の攻撃をかわしつつ、こちらの攻撃を悪党にヒットさせ、やっつける。

<プレイ・ベネフィット>
・上手く避け、上手くヒットさせるというゲーム的なテクや駆け引きが面白い。

次に、考え中の「悪党に殺されるゲーム」の楽しい部分を考えてみます。

■【死ぬ=パワーアップ】のゲーム

<プレイヤーの目標>
・悪党の被害に合っている人を助けたい →悪党をやっつけたい

<プレイ・スタイル>
●要点
・殺されさえすればOKではない。ショボい殺され方では、ショボ天使になる。
・大天使になるために上手く避けて悪党を怒らせ、渾身の攻撃で惨殺されたい。

●前提1
・悪事を働いている悪党に挑むが、生身のジェ~ムズは、ひ弱で絶対に勝てない。
・ジェ~ムズは、捨て身のタックルで悪党に尻餅つかせるのがやっと。
・悪党に殺されれば天使となりパワーアップできるので、悪党に太刀打ちできる。

●前提2
・小悪党は攻撃をしのぎ粘ってると、じき悪事を諦めるので天使になるまでもない。
 (半泣きになりながらしつこく突っ掛かって来るひ弱男を気味悪がって諦める)。
・悪魔に魂を売った大悪党は強力で、通常の天使になっただけでは苦戦する。
・大天使(ミカエル、ラファエル、ガブリエル)の圧倒的な力なら太刀打ちできる。

●手段
・大天使には、しょぼい殺され方ではなれない。手段は「惨殺される」事!
・生身ジェ~ムズが攻撃をしのぎ粘ると悪党は激怒、攻撃がエスカレートしていく。
・激怒レベルが高くなる程、悪党の攻撃はエゲツなくなり、殺され方もエグくなる。
・敵の攻撃をしのぎ「惨殺」されて、高いランクの天使になり悪党をやっつけろ!

<プレイ・ベネフィット>
・生身のジェ~ムズで悪党の攻撃を耐えしのぐテクや駆け引きが面白い。
・生身のジェ~ムズで耐えた後の、天使のジェ~ムズでの復讐が気持ち良い。
・天使でいられる限られた時間内に現場に駆けつけ、やっつける緊迫感が楽しい。
・さまざまな惨殺バリエーションを探す(少し悪趣味な)「黒い」楽しみ方もあり。
(※楽しませる為には倫理問題も考慮し、バカっぽく軽いノリの世界観が不可欠)

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…という具合に、疑問に対しゲーム内容を掘り下げ、答えを出してみましょう。

その際のコツとしては、「プレイスタイル」=ゲームのシステムやルールと、「プレイベネフィット」=ユーザーがどのような楽しさや魅力を感じる事ができるかを分けて考えた方が良いです。
何故かと言うと、ゲームを掘り下げていくうちに、ついルール作りに没頭し、ユーザーへ向けた楽しさや魅力に対する配慮を置き去りにしてしまうという事がありがちだからです。

うーむ、思ったより紙面?を使ってしまいました。「問2」…の答えは、次回にまわすしかなさそうです。次回に続く!お楽しみにー。(先は、まだ長い!)

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