2008年6月30日 (月)手ぶれカメラ
おはようございます。
本日の当番、モーションデザイナー兼ディレクターの富田です。
突然ですが、毎週大河ドラマを観ています。そう『篤姫』ですね。
ジャンルとしては、史実を再現した時代劇になりますが、純愛+嫁姑の戦いも加えられ、ドラマとしてうまくまとまっており、毎回大変面白いストーリーを展開してくれます。
近年の大河ドラマは、ハイビジョンによるきめ細かい映像を十分に生かし、合成技術は今ひとつながら、週放送の時代劇としては、シナリオ、ビジュアル共に最強の領域まで達しています。
先日の回では、単なる会話シーンでしたが、手持ちカメラに取り組んだようで、手ブレによって迫力のあるシーンを演出してました。
今までの大河ドラマで、手持ちカメラでの撮影をしてたかどうかはわかりませんが、その回を観て大変驚いたことと、スタッフさんのブログに、”手持ちで撮影してみました”的な内容が掲載されていたことを踏まえると、大河ドラマとしては珍しい手法を取ったのだと思います。
手ぶれカメラというのは、ライブ感というかリアリティを演出するのに重要な手法としては昔からあると思うのですが、映画『プライベート・ライアン』で、初めて感動できる手ぶれ映像が実証され、ゲームにおいても、その辺りから手ぶれを入れるようになったと記憶してます。
近年の映画では、それをさらにパワーアップし、リアリティよりも演出効果として扱う映画が多くなってきていると思います。
『ボーン・アイデンティティ』のボーンシリーズ(特に格闘シーン)
『トランスフォーマー』(都市の戦闘シーンなど)
などの手ぶれカメラがそれです。
ボーンシリーズの格闘シーンは、望遠+激しい手ぶれで演出されているので、正直なところ、どういうアクションをしているのかはよくわからないのですが、そのシーンにストレスがあるわけではなく、むしろ爽快感が残るので、徹底して研究しつくした手ぶれではないかと思ってます。
ゲームでも映画でも”見せたいものをしっかりと見せる”というのが今までの手法だったわけですが、上記2本の作品で、”流れ(シーン)として理解できれば(カッコよければ)全て良し”という手法が確立しつつあるわけです
つい先日も現在手がけている作品のクライアントさんと、「ゲームでも、ボーンシリーズのような手ぶれカメラ演出が流行るのではないですかね!」と盛り上がりました。
果たしてどこが最初に取り組むか?非常に楽しみです。
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