2008年8月20日 (水)アースウィンド&ファイヤー
おはようございます。本日の当番、CGデザイナーのF.Uです。
私はゲームクリエーター養成学校にいた頃、3Dキャラクターの制作を重点的に行ってきました。けど私は、自分で作ったキャラクターを使用しプリレンダリングムービーを作るのに憧れていたので、背景やモーションなども制作し総合力を意識して勉強していました。
養成学校にいた頃の中盤「キャラ」「背景」「モーション」さえできれば、何でもできると思っていたのですが初めてムービー用の絵コンテを描きだした時に自分に無いスキルにふと気付きました。・・・・・煙・・・・火花!!!!???
そう、モデリング専門の学校だったので、エフェクトをまったく学んでいなかったのです。一通り動きをつけ終えた後、個人的に学校の先生にパーティクルを使った火花の作り方と、球体モデルを使った煙の作り方を教えてもらいました。
煙はキャラクターが壁をぶち破るシーンに使用したのですが、吹っ飛ぶ瓦礫があまりにリアルになって「なんじゃこりゃあ!!すげぇリアルじゃねぇか!!」と自画自賛してしまいました。
エフェクトのすごい所は火や水を表現できる以外に、オブジェクトとモーションが持つ「重量」「温度」「質感」などを決定づける大きな役割を果たすところです。
3Dに興味を持ち始めたばかりの人は映像を見るうえで「キャラ、背景、モーション」に目をとられ、エフェクトにはまったく目がいかないと思います。
一度、ゲームのキャラクターの足元をよく見てください。ただ単にキャラクターが走った時、足元に砂埃をおこすだけで地面の土が乾いてるか湿ってるか、キャラクターが軽いか重いか、そんな重要な情報を表現しています。それらの表現がキャラクターと地形の設置面の違和感を無くし、現実的な説得力につながっているのです。
現実的と言ってしまえば、現実で起こっている当たり前の事を表現するだけなんですが、当たり前の事がすばらしい事に気付きにくいのが人間なのです。
習いたての煙エフェクトは、まだまだ使いどころがあると思い、全シーンを見直して足元など煙の発生しそうな所には全て設置し、最終的にそれなりに色んな意味でヤバイ作品を完成させる事に成功しました。
エフェクトはユーザーや学生にとって、なかなか存在の気付かれにくい技術の1つですが、動く作品として完成を目指したとき、その重要性と奥深さに気づくはずです。
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