2008年8月 4日 (月)エコブームだとぉ、ゴルァ!(怒)
おはようございます。本日の当番、ディレクターのSWERYです。
前回諸事情でブログ当番がスルーされたので、久しぶりの登場です。
で、本日も憤慨しております。
それは…最近なんだか耳にする「エコ(eco)ブーム」が無性に腹が立つからです。
…メディア …会社 …政治 …飲み屋 …その他諸々色んなところで耳にします。
エコ(eco)ブームって
何ですか!?
おそらく、一般的に言われているエコはエコロジーの略だ。
エコロジー(ecology)の本来の意味は生態学だが、自然を大切にしなければ、自然と
共存しなければ的な考えから環境運動に発展し、現在のようにエコロジー=環境保護
運動のようなイメージで定着したんだろう。と勝手に想像している。
※調べたらすぐに分かるのかもしれないが、ただでさえ憤慨しているので、
そのような気力はない。
で、その運動や思想自体は非常に大切だし、僕も出来る範囲のことは協力したいと
思っている。しかしながら、ここ最近はその言葉だけが一人歩きして、訳の分から
ない状態になっているのではないだろうか?
もっかい言おう。
エコ(環境保護運動) が
ブーム(流行) って
どういうことやねん!!
ブームってことは、極論すればいつか過ぎ去るってことな訳で、今流行っている
から自然を大切にしようとか、資源の無駄遣いを無くそうとか…そんなのは本当の
環境保護運動とは言えないのではないだろうか?
言葉の魔力とはすごいもので、これは力強い言葉は時に、その本質を忘れさせて
しまうくらいに人々の脳に侵入していくという一例である。
遙か太古から「言霊」という単語があるように、言葉には力が宿っているのである。
今や「エコ」という言葉は、政治的アピール力や、消費者の購入訴求力を持つ
モンスターワードに成長してしまっている。
皆さんも、力のある言葉を使う際には、その言葉自身の持つ本当の意味を理解して、
その上で効果的かどうかを判断して使用して欲しい。
え? 過ぎ去らずに定着するブームもある?
…かもしれない。
もし、エコブームが定着したら、それはそれですばらしい事じゃないか。
時にゲームの開発現場でも、言葉が強すぎて、使用者の意図しない方向へ物事が進む
場合が見られる。
たとえば【バグ】だ。
※一般的に言うならば【ポリゴン数】や【ネットワーク】なんかもそうだろう。
バグと聞くと、是が非でも原因究明~修正をしたくなる。
しかしながら、そもそもコンピューターというものは人間の脳みそほど柔軟に出来て
いないので、原因究明した結果、今度は別の弊害を生む場合も少なくない。
それは、人間には複雑な状況判断や、入り組んだ感情移入ができて、現状のコンピュ
ーター(少なくともゲーム機)では、そういう事が出来ないからだ。
【バグ】 =悪 =完全に無くす物!
と考えるか…
【バグ】 =特例による動作不純 =特例への対処を検討しよう!
と考えるかで、実際に行われる修正や開発現場内での志気も大きく違ってくる。
もちろん完全に修正できるバグならば、開発者責任として修正していく所存では
あるが、バグを敵視してストレスを肥大させるよりは、バグを「大切な商品
(自分の子供同然)の駄目なところ」と考えてサポートしてやる方法を考える方が
建設的ではないだろうか?
バグ発見 →修正=新たなバグ作成 →修正=新たなバグ作成…では意味がない。
ま、少し話がそれたので元に戻すが、つまるところ「言葉のパンチ力には要注意」
と言うこと。それはゲーム制作現場のような共同作業でも、一般生活でも同じだと
思う。
これからゲーム業界を目指す方々も、ユーザーの方々も、言葉の持つ魅力を十分に
理解しつつも、上っ面の響きに踊らされないよう気をつけましょう。
ま、かく言う僕も言葉の持つ上っ面のパンチ力が大好きな人種である。
やれ「ユビキタスだ!」、やれ「ユーザービリティだ!」「ガソリン高騰だ!」
などと、日々言葉のパンチを乱発している。
パンチを打っていたつもりが、いつの間にやら自分が「言霊パンチドランカー」
なんてことにならないよう、改めて気をつけたいと思う。
おしまい。
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