2008年10月28日 (火)思いやり
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのI.Hです。
今まで私がブログで書いてきたように、モーションデザインをする上で、よりカッコ
良いものをと言う心がけは、とても大切です。
しかし、実際にゲーム上に出ているモーションが、カッコ良ければ良いと言うだけで
は困ります。(まあ商品としてはそれでも問題ないのかもしれませんが…)
カッコ良いモーションを作る、と言うことだけに捕われ過ぎて、他の部分が疎かに
なってしまっては、まずいのです。
自分だけが分かるデータ作りをしない、と言うこともとても大切な心がけです。
自分の作ったデータを他人がいじる可能性は、確実にありえます。
もしかしたら、不慮の事故に見舞われて、休職をしなければならなくなることがある
かもしれません。
病気で休んでしまうことがあるかもしれません。そんな時に自分のデータをどうして
も修正しなければならない、と言うことになったら他人が自分のデータを触ることに
なります。
そんな時に自分だけが分かる情報をデータの中に残しておくと、何も知らない人は
混乱してしまいます。
モーションの作業をしていると、リグだけでモーションを作らないことも
多々あります。
例えば、回転軸を変えたい時にいくつかヌルをリグにかませて、リグの外から制御
したりすることは良くあることです。実際そうした方が作業効率も上がりますし。
しかし、何も知らない他人がそれを見ても、何の為に付いているものなのか
分からない。そういうデータはやはり、不親切なデータになってしまいます。
そういった外部制御になったもののアニメーションを、きちんとリグにプロットして
やって、リグだけでアニメーションを持った状態にして、外部制御ノードを消去して
おく。
外部制御ノードを残しておきたいのであれば、それが何なのか分かるように、
名前を付けたり、レイヤー分けしておく等、一手間かけてやれば他人にもそれが
何なのか、分かりやすく親切なデータになりますよね。
ゲーム製作と言うのは一人でやるものではありません。集団でやるものであるから
こそ分かりやすいデータ、見やすいデータと言うものを作っていかなければならない
のです。
これは、モーションデータだけでなく他のデータでも言えることかもしれませんね。
分かりやすいデータを作ることは、他人の為だけでなく、自分の為にもなります。
人は自分のやったことでも忘れてしまうものです。そんな時、自分のデータが分かり
やすく作られていれば、データを見直す時に思い出しやすいと思います。
とは言いつつも私も他人にはわかり辛いものをデータ内に残してしまっていることが
あります。自分のデータを見直した時に、これなんだっけ?と思うことがあったりし
ます。
なるべく分かりやすい、親切なデータをと心がけているのですが、なかなか難しいで
すね。
話は全く変わりますが、結婚ラッシュに見舞われて、黄昏ている今日この頃です。
もう、そんな歳になったんだなぁ…と。
昔の私が想像していた、26歳の自分はもっと大人なイメージだったのに、全く
落ち着きがありません(汗
ピーターパン…ネバーランドに行きたいです…。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「モーションデザイナー」カテゴリの記事
- この頃 流行りの…(2019.02.28)
- たまには乗らんとね(2019.01.17)
- コミュニケーションを語る!(2018.11.22)
- 12個のアニメーション基本原則とは?(2018.10.11)
- 新人研修を終えて(2018.09.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント