ほんとですよ?
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。
昨日のブログでちょうど舞台の話が出たので、今日はそれにちょっと関係する
ことをお話しようかな、と思います。
あ。いや。他にもネタはあるんですよ。ええ。ほんとに。……ほんとですよ?
舞台での演技と言えば、よくコントとかのネタでも真似をされる様なオーバーな
アクションが印象的ですよね?【注※】
昨日のブログで例をとれば「暑ければ汗を拭く」とありましたが
これがモニター映像なら汗のひとつでも描けば「暑いんだな」、
又は荒い呼吸をすれば「へばってるんだな」というのは十分伝わります。
でも、舞台から遠くのお客様にまで「暑いですよ」という情報をきちんと伝える
ためには「汗を拭く」など体を使ったシルエットでの表現が必要になってきます。
でもこれ。ゲームモーション制作でも心がけなけりゃいけない部分なんですよね。
舞台の様に離れた人にわかり易く伝えなきゃならない状況はいっぱいあります。
・プレーしてる人だけでなく、周りで見てる人。もしくは店頭デモ。
・プレーしてても、食べながらとか漫画読みながらとかで集中して無い人
・モブやNPCなどで画面から離れた奥の方で演技しているキャラクター
・格闘やアクションゲームなどでモーションテンポの速いゲーム
…etc
人の集中力は長くは持ちません。
上記のような状況だけでなく、はっきりとわかる演技をキャラクターにさせる
意識を常に持つのはやはり必要ではないかと思います。
しかし、逆に言えば「いかにも何か起こりそうな雰囲気」などの集中力や注目度が
高まるシーンとかでは細かい演技がより目立つとも言えます。
「おお!」「うまい!」「こだわってる!」など人を唸らせるのが上手い
モーションデザイナーはこういうところを良く知っています。
ゲーム中、細かいところに気付いて「おお!」と感動した時、
「なぜそこに目が行ったのか」を少し考えてみるのも面白いと思います。
最後に最初に書いた文の【注※】の「~って印象的ですよね?」…の部分。
実はこの「印象」もある意味遠くのお客様まで判り易く伝える材料のひとつ。
私は役者でもなければ演出家でもないので舞台の演技は「印象」としか
捕らえられません。役者さんからみれば
「ちょっ。ちげ~よっ。バカ!もっとこういう風にだなぁ」
と、お叱りも受けるでしょうが、何を言っても、素人の私を含め
大多数のお客様はこの「印象的」な部分で認識していることが多いのです。
もし「舞台での演技」と言うものをゲーム内などで表現する場合は
細かいこだわり的な部分よりお客様が「そーそー。これこれ」という
「印象的」な部分を優先して表現してあげる方が納得度が高いでしょう。
とまぁ、こういう所謂ステレオタイプな考え方を逆手に取った表現方法は
私も結構使います。
これの味噌は「知ってる上でわざとステレオタイプな表現をする」です。
決して何も調べずにのんべんだらりとやったりはしないのです。
あ。いや。しないですよ。ええ。ほんとに。……ほんとですよ?
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