2009年2月27日 (金)身近な画像ファイル
おはようございます。本日の当番、デザイナーのF.Uです。
みなさんは「画像ファイル」をあつかう事に関してどれくらいの知識を持っていますか?私は専門学校にいた頃は、フォトショップでテクスチャーを描いていましたが、保存したPSDファイルをそのまま3Dモデルに貼り付けて終わり!!・・・と、「描いた物を残して置く」程度にしか意識せず。PSDファイルを含め、たくさん存在する「画像ファイル」について、何一つ知ろうとしませんでした。
学生の頃は何の障害にもならないと思いますが、業務では細かい所まで知っておかないと痛い目をみる事もしばしば。。。今日は私が経験した画像ファイルに関する昔話を2つほど語りたいと思います。
あるCG画像を印刷業者さんに印刷を依頼した事がありまた。自宅のカラープリンタと同じ感覚なんだろうと思っていたので、RGBモードの画像データをそのまま送ってしまいました。すると、印刷業者さんから電話がかかってきて、「どうしてCMYKじゃないんですか!?」と、修正依頼がきてしまいました。
C M Y K ? ( ゚д゚ )
これ・・・印刷業者さんに依頼するにあたって"常識"なんですって・・・。
一般的にペイントツールではRGBモードを使って作業を行う事がほとんどだと思います。しかし、よくよく考えてみるとRGBの加法混色でカラー印刷できるようなインクは存在していません。一般的なカラー印刷機の発色方法はCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、キートーン=ブラック)を使う減法混色のため、液晶画面上とは違い蛍光色に近い色の再現が難しく、発色できる領域が違います。
そのためCMYKモードの画像ファイルじゃないと、印刷完成物が液晶上で見た時と全然違う、という事になりかねないので、印刷業者さんに渡す際はカラー印刷機と同じ発色方法のCMYKじゃないとダメだと言う事です。
RGBからCMYKにモードを切り替えると、発色領域が違うのでもちろん画像は劣化します。「最後に切り替えればいいや」と思って、作業していると痛い目をみるので、印刷物として仕上げるものを描く際は、この辺りは知っておいたほうがよいです。
そのほか、インターファイスをプリントスクリーンして、コンバーターの説明書をエクセルで作った事がありました。
「ふむ、軽い画像データと言えばJPEGだな」
ぉぉ、、、圧縮がかかって汚くなってる。軽いデータにするなら仕方あるまい・・・。そしてエクセルにペタリ・・・そして、説明文章をつけたして提出しました。
すると上司から「これ画像汚くなってるじゃない!gifファイルに修正して!!」と修正要望がきてしまいました。
G I F ファ イ ル ? ( ゚д゚ )
gifファイルはインターネット上で時々みかけると思います。
gifファイルは可逆圧縮という画像圧縮方法を利用していて、劣化させずに画像を表示させる特性をもっています。特性を知らない人にとっては「それじゃあ容量大きくなるんでしょ?」っと思うとおもいますが、実は色数が少ない物の場合はキレイでなおかつ容量が小さいんです。ドット絵を描く人などには"常識"かと思います。
とまあ、gifファイルでさっきの画像を保存しなおすと、こんな感じです。
スバラシイ ( ゚д゚ )
容量は6KBから4KBになったというのに画質が上がっています。ちなみにJPEGでも圧縮比を変えればキレイな状態までもっていけますが、容量が跳ね上がります。
こんな特性、知ってましたか?
モデリングしてテクスチャーしか描かない人にとっては、関係無い話じゃないの?
と思うかもしれませんが、画像ファイルの細かい部分を知る努力をしないと、ゲーム業界では必ず苦労します。いくらキレイなテクスチャーが描けても、最終的に出力する画像ファイルの、減色や圧縮の特性を知っておかないと頑張って描いたテクスチャーがそのままゲームで表示されない時もあります。CGイラストにしても、印刷依頼したポスターが、液晶でみた時と全然違う発色になって返ってくる、なんて事になってしまったりする訳です。
PSDファイルがそのまままゲームに乗っかった事なんて無いですからね。ゲーム業界では一般では普及していないような画像ファイルを扱う時もあるので、なおさら知ろうとする努力や、興味を持つ事は大切です。
「インデックスカラーって何?bit??」って人・・・危ないですよ( ゚д゚ )
先生に聞いてみて!!
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