2009年3月 9日 (月)仕組みを与えよう
おはようございます。本日の当番、新人モーションデザイナーのR.Iです。
先週、道を歩いていると、卒業式を終えた高校生達を見かけました。
気がつけば、もう三月。
卒業、そして就職、進学と心機一転の季節がやってきました。
もうすぐ新人も入ってくるので、「新人だから~・・・」とは言ってられません。
いいお手本になれるように、日々精進です(-人-)
今回は自分の好きな作業工程の一部をお話させていただきます。
もちろん、モーション制作も好きですが、もう一つ好きな作業として「リギング」というものがあります。
リギングとはキャラクターに骨を入れた後、効率よくモーション制作が行えるようにするための準備みたいなものです。
簡単な図を用意してみました。
↓
指の先についているものが「指を制御するためのコントローラ」です。
リギング無しで指を動かそうとすると、指の関節を一つずつ曲げないといけませんがリギングを施しておけば、簡単に意図したポーズにさせることができます。
仕事を始めてからはリギングが完成した状態で自分達の手に渡ってくるため直接やってはいないですが、学生時代の自分はこの工程が大好きで、「キャラクターに動く仕組みを与える」という所に魅力を感じてました。
最近、あるサイトで高度なリギングが施されたモデルのデモ映像を観ました。
今でも観ただけでゾクゾクし、テンションが上がります(笑)
学生の時、リギングを行う上で心掛けていた事は
・モーション制作者が動かしやすいものになっているか
チーム制作の場合、自分だけが理解できるリギングでは意味がないので、「視覚的にわかりやすいリギング」を心掛けてました。
・人に聞かないとわからない名前はコントローラにつけない
学生の時、コントローラ名にこんな名前を付けていた人がいました。
yubi → 指のことですか?
指を動かすコントローラってのはわかりますが、何指を動かすものかが
明確ではありません。
自分的にココは
R_Finger0 → 「Finger」は辞書で引けば、「指」とわかりますし、
何指かは「番号」で判断してもらいます。
この場合は「0」が親指、あとは順番に「1」は人差し指という
感じになります。
頭文字の「R」は左右を表し、「R」は右、「L」は左になります。
・高度なリギングを施すことに自己満足しないこと
結構、陥りがちなんですが、「このリギングはカッコいい」とか「これはイケてる」とか思わないようにすることです。
いざ、人にデータを渡した時に、「複雑すぎて使いにくい」ということになるので、前もってモーション制作者と相談して、その人の要望にあったものを渡すのがいいと思います。
以上がリギングを行う上で自分が心掛けていたことです。
ですが、この作業工程を面倒だと思う人は結構、多いみたいです。
ツールによってはリギングがあらかじめ用意されているものもあり、骨の数、足の数などの情報を入力すると完成されたリギングが出てくるそうです。
現に同期のなかにもリギングなんかやったことないという人もいるくらいです。
知っていて損はない作業工程なので、機会があれば、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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コメント
リギングは重要ですよね~
自分もリギング好きです笑
リギングができる人ならモーションを作るうえでも
リギングの応用が利いて、作業の幅が広がります。
作業効率を向上させるためにリギングをマスターするのも
一つの方法といいますか、モーションデザイナーなら最低限
覚えて欲しいことの一つですね
っと偉そうなこと言ってすみません。
失礼しました~
投稿: 通りすがりのモーションデザイナー | 2009年4月 1日 (水) 17時24分