2009年4月30日 (木)フィギュアのススメ
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Iです。
日頃、僕はキャラクターの印象を第一に考えて動きを作っているのですが、
やはり、捉える印象は人それぞれです。
そこで、出来るだけブレのない印象を相手に与えるために、
一番印象に残るフレーム(ポーズ)に全身全霊を込めてキーを打つのですが、
やはり、引き出しの少なさがネックになってきます。
そう…、演出力の欠損です。
そんな時、助けになってくれるのは「フィギュア」です。
趣味的にはフル可動のフィギュアが好みなのですが、ポーズ研究が目的なら、あらかじめポーズが決められたフィギュアを選びます。
職人さんが丹精込めて作り出したそのシルエットは正に芸術です。
そのキャラクター独自のシルエットをしているので一目見た瞬間、
個性が溢れんばかりに伝わってきます。
規格外の骨格をしているのに
どうしてお前はこんなにかっこよく立っていられるのか?!
そんなフィギュアもよーくみるとかっこいいポーズの理由が見えてきます。
分かりやすくボクサーに例えると、
腰を落とし、アゴは引いて、脇は締めている、など。
そんな理由を1つずつ紡ぎ出していくと、
自分の演出の幅がみるみる広がっていきました。
キャラクターの個性は予め決められていることが多い気がしますが、
そんな中でこんな動き、シルエットが型にハマる!
そんな自分なりの演出をキャラクターに吹き込んであげると、
生物的なリアルさ以上にキャラクターとしてのリアルさが垣間見れるんじゃないかと、実は今も試行錯誤中なんですが…
ポーズだけにこだわっていても最終的には動きとして成立させなければいけないので、そのポーズから派生する動きを予測することもまた、モーション制作の楽しい所であり難しい所。
願わくば「あー!この動きコイツっぽい!」と言って頂けたら、
モーションマンとしていや、モーションデザイナーK.Iとして、感無量です!
ポーズの意識以外にもゲームモーションではまだまだ学ぶべき事は多いですが、
1つの努力として、こういった研究法を身に着けておくのも吉かと思います。
日々精進です。
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