2009年6月30日 (火)銃を描いてみよう(アサルトライフル編)
おはようございます。本日の当番、デザイナーのF.Uです。
・・・またまた私が語る時がやってきました!!
前回に引き続き、銃をデザインする際、説得力に繋がる重要なパーツをいくつか語ろうと思います。今日はアサルトライフル編という事なので、アサルトライフルの特徴となるパーツをいくつかあげてみました。
このパーツ(ポイント)を押さえておくと、アサルトライフルをデザインする際に説得力が増すと思います。
●適度に長い銃身
まず、アサルトライフルは必ず適度に長い銃身をしています。歩兵の主力武器とされるアサルトライフルは中距離がメインですが、近くも遠くも狙えて、走る時にも邪魔にならないように設計されています。つまり、どんな局面でも運用できるように考えられているのです。銃身を切り詰めて射程距離を極端に落としてしまってはいけないし、また、銃身を長くしすぎて、持ち歩きが困難になってしまってもダメなので適度な長さを保っています。
●ちょっと大きめのマガジン
アサルトライフルの多くはライフル弾を使用しています。ライフル弾の特徴は小口径で、細長い形状をしています。箱形のマガジンに重ねて押し込まれているので、必然的にマガジンは縦に長く、底は前に長い極端な長方形になっています。
●セレクター
銃にセーフティーロックをかけるためと、単発と連射(又は2点、3点バースト)の切り替えを行うためのスイッチです。左利きの人でも使えるように、親切に左右両面セレクターが付いているものもあります。(片面にしかなくても、取り外して反対につけれる構造のものも多い。)
●ストック
「銃床」とも言います。肩に押し付ける部分の事で、遠くを狙う際は必ずほしいパーツです。狙いをつけやすくし、射撃時のブレを抑えます。車両の中等、狭い所に収納するために折りたたみができるストックも存在します。
さて、以上の点をふまえてサラッと描いてみましょう・・・。
(う、マガジンをデカくしすぎたか…口径を考えると反動が強烈かもしれません、アンドロイド用orロボット用という事で…)
2タイプ描いてみました。上はよくあるタイプの普通のアサルトライフルです。
下のは ブルパップ式といいます。ブルパップ式の特徴はトリガーより後ろに機関部があるものをいいます。機関部はマガジンの上にくる場合がほとんどなので、マガジンが後ろにあるものとして覚えておいた方が、わかりやすいかもしれません。
銃本体の後ろの方から弾が撃ちだされるため内部で銃身が長くとれ、同じ長さの、普通のライフルよりも射程が長いのが特徴です。(絵の赤い線はだいたいの銃身の長さです)
「ぉぉ!じゃあ全世界ブルパップ式にするべきだってばよ」と、思うかもしれませんが、弾を撃ちきってリロード(マガジン交換)をする際は、ライフルの後ろの方にあるマガジンには左手が若干届きにくく、右手のみでライフルを持ち、狙いをつけたまま左手でリロードするのが普通のアサルトライフルより難しいです。
胸にマガジンポーチ等をつけてる場合は、一旦銃を上に向けたりしないといけないので、リロードに時間を要するというデメリットが発生してしまいます。
長所と短所をうまく持ち合わせてしまうため、デザインする際は選べる楽しみがあり、まさにゲームっぽくていいですな。
さて最後に、アサルトライフルにはもう一つ重要なポイントがあります。
それはカスタマイズ性です。
「砂漠で戦うからもっと遠距離戦に特化したい…」
「グレネードランチャーをつけて火力をあげたい…」
「隠密作戦のためサプレッサー(消音装置)がほしい…」等、
役割や作戦に応じた性能に特化させるため、スコープを装着できるマウントや、取り外しが可能なハイダー(先端の部分)といった、オプションパーツをつけれる部分が重要になってきます。
シチュエーションにあわせた、オプションパーツを選ぶ事ができればより説得力が増すと思います。平坦な場所ほどパーツをつけやすいので、改造を前提としたアサルトライフルなら、流線的なデザインは極力避けたほうがいいかもしれませんね。
最後に、上記で上げた要望を全部取り入れてみましょうか・・・
ちょっと重そうだw
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