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2009年7月27日 (月)愛 感じますか

気づきました。

朝の通勤電車に乗っている人の数が少ないのです。そして静か。

そうか。今の学生は夏休みという長い長いお休みに入っているのですね。

そういえば、私は学生という立場じゃなくなり、初めて夏休みを体験しない
社会人としての人生を送っているのですね。
もう夏休みというものを体験することがないと考えると
社会人になったんだなと改めて実感させられます。
あの時は若かったなぁ~…。
いかんいかん。今年入った新人が何を年寄りくさいことを言っているんだ。
とか言いながらも会社の自販機では、自然とジュースに指が伸びてしまうという、
少しずつ体をいわたり始めて…いえ、健康に気をつけているだけですよ?
おはようございます。1日1本ジュース、新人CGデザイナーのE.Fです。


夏休みですか~。
学生の頃、デッサンの夏季セミナーが始まったばかりの日のことを思い出します。

それは蝉の声が鳴きやむことのない暑い夏。

その頃はまだ、デッサンに対して大切さも熱い情熱も何もなく、
ただセミナーの先生に言われるがままに、目の前に置かれている白い球の石膏を
無心に何も考えずに真っ白い紙に向かってただ「描く」という作業をしていました。
「こんな何の変哲もない白い球を描いて、何が楽しいんだろう。」
と心の中では思いながらデッサンとはこういうモノという「ルール」を
なぞりながら淡々と描き続けていました。
その時でした。横から覗き見てきた先生が言いました。

「E.Fちゃん、デッサンには何が必要か知ってる?」

先生。それはこのセミナーが始まった時に、はじめに教えてくれたじゃないですか。
「それは…観ることです。」と作業の手を止めて私は答えました。
しかし、先生は何か物足りないような顔をしました。
他にもあるのですか…なら始まった時に一緒に教えてくれればいいのに…と
思っていたら、先生は大きな声で

「それだけじゃないのよ。デッサンにはが必要なの。デッサンは愛!!

他の学生達がデッサンに集中している静かな教室で、その声はかなり響き渡りました。
そして、自分の左胸の位置に手でハートの形を作りながら私に向かって愛!愛!
と手を突き出してくる先生のその姿はかなり印象的でした。

「デッサンは愛」とは、
例えば、好きな人ができたらその人のどんな小さなことでも気になるものです。
今日は水玉の服を着ている。とか、今日は髪型の分け目が違う。とか。
どんなに細かいことでも気になってしまいます。
その気持ちをデッサンのモチーフに向けて描いたらどうなるでしょう。
どんなに細かいことも気になって見逃してはいけない気持ちになります。
またそれを紙の上で表現しないと、今目の前にあるモチーフと同じにはならない
という気持ちで描けるようになるのです。

そうか。私にはが足りなかったのか。
そう思いながらもう1度目の前に置かれている白い球の石膏を観ました。
そういえばここは少し欠けかけているな…。なんでだろう…。
この白い球の石膏が歩んできた人生(?)の中で一体何があったんだろう…。
きっと机の角にでもぶつけられてできてしまったものなんだろうな…。
と妄想をしながら自然と細かい描き込みをするようになり、
他にもあるたくさんの傷も、他の人達の目の前にある同じ白い球の石膏にはない、
私の目の前にある白い球の石膏にしかない大切な部分。
という気持ちに変化し、描かないと気が済まなくなっていました。

その日に描いた白い球の石膏は、初めてがプラスされ、
それまで描いてきたどのデッサンよりも細かいディテールが入り、
私の知っている世界で1つしかない白い球の石膏ができあがりました。
そして何よりも、短い時間だったが供に歩んできた愛の道(クサッ)
言葉にできない気持ちが醸し出されてる自分でも好きだと言える作品になりました。

それからは「デッサンは愛」という言葉を頭に入れながら
たくさんのモチーフを愛し、デッサンに対して熱い情熱を感じながら描き続け、
デッサンってこんなにも楽しいモノなんだと実感しながら
その年の暑い夏のセミナーは幕を閉じました。

今ではデッサン以外のことにもを注ぐようになり、3Dのテクスチャを作る際にも
「この小さい隙間にこのディテールがないと私の愛するテクスチャにならない!」
と、心では熱く愛!愛!と奏でながら仕事をする自分がいます。

先生は今もどこかで「デッサンは愛!!」と熱く語りながら
たくさんの学生さんにデッサンの面白さを伝えているんだろうな。

そんな暑い夏のことを思い出しながら、私は今日もジュースを飲みます。

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