2009年7月10日 (金)立ってるキャラは親でも使え。
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。
自らの個性を際立たせ、1つの独立したキャラクターとして他者に
認識させることである。キャラクターの確立。印象の強化でもある。
突然ですが、上記の文は【キャラ立ち】って言葉をWikipediaで調べた内容です。
最近はお笑い芸人の方や果ては総理大臣までもが使うこの言葉。
我ゲーム業界でももちろん使います。
そして私の所属しているモーション班にも無関係な話ではありません。
例えば頭にペットボトルを乗せたオカマキャラを作るコンセプトが
あったとしましょう。
■モデル班→あたまにペットボトルをのせないと成立しない。
■企画班→セリフ周りをオカマっぽくしないと成立しない。
■モーション班→普通につくっても成立してしまう。
…あ。無関係だった。
じゃなくてっ、うちの班がくねくねオカマっぽい動きを作れば
より特徴が強化され、歩きや振り向いたときに頭に何かのっているような
バランス取りをさせながら芝居をさせればさらに説得力が増します。
これがないと味気ない。そう。モーションは【キャラ立ち】において
重要なスパイスなのです。
それはあたかもカレーライスにそっと寄り添う福神漬のように、
はたまた焼きそばを華やかに彩る紅ショウガのように
…あ・あれ?…うわっ。しょぼい言うなっ!
まぁ、とは言うものの鼻をこすりながらフットワークしなければブ○ースリー
にはならないし、千鳥足を踏んでないと酔っ払いには見えない。
もちろんそういうモーションが主役のキャラ立てもあります。
ですが、大半の【キャラ立ち】にはモデル班、企画班に比べモーションは
スパイス側に回ることの方が多いと思います。
スパイス。実は意外とこのポジションはおいしいのです。
最初に例に挙げた【ペットボトルオカマ】
クネクネ動かす以外に「行動の最後にかるくケツ掻く」
と言う演技をさりげなくモーション担当が入れておいたとします。
ゲームが発売されてネット掲示板などでユーザー様から
「あぁ、あれ。あいつだよ。あのすぐにケツ掻くやつ。」
とか、名前とか容姿より行動で印象付けられたらガッツポーズものですよ。
まぁ世に出る前にプロデューサーから「え~。これやめてよ~」
って言われればそれまでですが…。
それはさておき、この「こいつはこうだ!」
…っとイメージしてモーションを付けるのはとても重要です。
特に新人さんや学生さんはキャラ1体担当する時は意識して欲しいと思います。
漫然とモーションを付けているとモーション班の上司に
「うーん。ここ。なんでこうしたの?」と聞かれたときに
「あ。いや。なんとなく…」としか答えれず
「おまっ!」ってな展開になりかねません。
つまり、
「こいつはこう言う動きで統一して印象づけようと…」
「いや。それならこうした方がいいんじゃね?」
などと言うディスカッションはしっかりとした各個人の
イメージに支えられる部分が多いのです。
【キャラ立ち】
それはこれらスパイスがあって更に際立つと思う訳です。
…あぁっ!!カレーライスにはラッキョだわ!
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