2009年8月19日 (水)一部事実と異なります
おはようございます。本日の当番、プランナーのN.F.Hです。
FはフィクションのFになりました。
フィクションと聞いてやはり最初に思い出すのは、やはりアクセスゲームズが
開発したソフトの第1弾「スパイフィクション」ですね!
真実と虚構とが入り乱れる本格骨太アクション!
興味を持たれた方は是非ご覧ください。
さて、フィクションといいますと、最近の現代が舞台となる多くのゲームでは
ゲームの冒頭、あるいはエンディング後などに
「この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません」
という文章が表示されることがあるかと思います。
どこかの超監督も
「この物語はフィクションであり実在する人物、団体、事件、その他の固有名詞や
現象などとは何の関係もありません。嘘っぱちです。どっか似ていたとしても
それはたまたま偶然です。他人のそら似です。」
と言っていたような気がします。
ゲームとフィクションの関係は非常に密接です。
ゲーム = フィクション
であるとも言えますが、ゲーム内の事象、動き、物理法則などがまるっきりの
フィクションであってはユーザーは納得しません。
昨今のリアル指向のゲームでは特に、ゲーム内の全ての事象にリアリティが
求められています。
ですが、ここで間違ってはいけないことがあります。
我々ゲームクリエイターが提供するのは「リアリティ」ではなく、
「リアリティを感じられるフィクション」です。
格闘ゲームのモーションキャプチャーの時に、本物の達人の先生に実際に技を
披露していただいたが、「動きが小さすぎてゲームとしては使いにくい」
ということがあったと聞いたことがあります。
また、銃を撃った時の音を減らすサプレッサーを付けた場合、実際には
「パスッ パスッ」という映画で聞くような音はせずに「カチッ カチッ」と
いう音がするようです。
サプレッサーによって発射時の音は消せても、弾を発射する時の銃の機械的な
音までは消せないため、そういう音がするそうです。
しかし、ユーザーは映画で聞くような「パスッ パスッ」という音を聞いた時に
「サプレッサーを付けた銃を撃っているリアリティ」を感じるそうです。
それらの事象を踏まえた上でも、
「オレはリアリティを重視した音、映像などを優先させたゲームを目指すぜ!」
というゲームクリエイターもいるかもしれませんが、ユーザーがそれを受け入れて
くれるかどうかは、別問題です。
我々は芸術家ではありません。
私たちの行っている「ゲーム開発」の向こうには「ゲームを遊んでくれる誰か」
がいます。
そういった方々が求めるモノをないがしろにしていっては、やがて誰もが関心を
失ってしまうでしょう。
リアリティとフィクションというスパイスを上手に使いながらも、いろんな人の
「遊びたいゲーム」を満足させるゲームを作るのが我々の役目です。
そのためなら、血反吐を吐きながらドリンク剤を飲みつつ、連日泊まり込みで
夜通し仕事をし続けても、全然へっちゃらなワケです!
なお、今回のブログで書かれている内容の一部はフィクションです。
・・・が、10年後においては定かではありません。
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