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2009年9月28日 (月)

嘘も方便

おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Iです。


最近、ネットサーフィンをしていたらこんな文章を見つけました。

こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ
あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という
けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。


どうです?読めましたか?

一見でたらめに見えても、何故か読めてしまうこの不思議な文章。
実は、脳科学者が立証したわけでもないネタというオチですが、事実読めてしまうことは立証されています。
文章が説明する、「人は文字の「最初」「最後」さえつかめていれば、言葉として十分に認識できてしまう」という一文も、十分な結果と相まって凄まじい説得力を醸し出しています。

へぇ~おっもしれぇなぁこれ!と自己満足していると、これはアニメーションの世界でも通ずることではないか?と気づきました。

では、ここで冒頭の文章の話を絡めてみましょう。

アニメーションでは、まずベースとなるポーズを作成し、次にそのポーズとポーズを繋ぐ、中割りという作業を行います。
中割りは、様々な技法にも用いられアニメーションの基本とも言うべき作業です。
前回の記事で書いた、先詰めや後詰めも中割りの応用です。

文章のように文字の最初と最後をしっかりとつかめていれば認識できるのと同じように、アニメーションでも出始めと終わりをしっかりと認識させれば、間を繋ぐアニメーション(中割り)がでたらめでも成立してしまいます。

例えば、
アニメを観ていてもたまに見かけますが、素早く移動する時、間のコマは人ならざる形をしている事があります。
それは素早さを表現するためのブラー効果にも一役買っていたりなど。意外にも効果的に活用されます。
その効果こそが最終的に観る人を説得させる力になります。アニメーターのセンスが光るところです。

固定概念にとらわれた人の認識を逆手にとって、尚且つ効果的に魅せる事ができる。
そのためには、出始めと終わりをしっかりと認識させ、どういった動きなのかを予想させる。


それだけできれば、文字を入れ替えようが、生物的に不整合なポーズを入れようが、最終的に説得力のある魅力的な動きになり、してやったりです。

基礎を学ぶ事はとても大事ですが、アニメーターとして差をつけたい人はこういった遊び心は必須かと思います。
チャレンジすることで、新たなアニメーションの表現が見つかるかも…!?

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