2010年3月 3日 (水)ミドルスパート
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。
さて冬季オリンピックも先日終り、世の中はプロ野球開幕に向けて狂わんばかりの
大興奮に包まれている今日この頃。(あれ?温度差が…)、
今日のブログはこんな感じでスポーツの昔話でもしたいと思います。
私は学生の頃、陸上競技【中/長距離】をやっていました。
そんな中、市大会で800m走に出場した時の話です。
400mトラックを2周する800m走は、終始全力で走るには長すぎ、
ペース配分を熟考するには短すぎる、That's中・距離・走!って感じの競技です。
私はこの中途半端さが苦手でしたが、複数の競技にエントリーしていた中で
たまたま800m走だけが決勝タイムを出せたので、決勝で如何に走るか悩みました。
①最初の200~400mは問題無い、と言うよりむしろ短距離には自信がある。
②最後の200mも問題無し、体力を使い切る長距離走と違い、ラストスパートは
放っておいてもある程度は出る。
③問題は中間の400~600mまでの距離、スタートダッシュの速度が落ち付き、
且つラストスパートするには400mは長すぎる。
ん?あれ?これって①と②はどんな状況であれスピード出るってことやん。
ってことは400~600mを意図的にギア上げればいいんじゃね?!
すげぇぜ俺!名づけてミドルスパート作戦!(中二的)
…すこぶるアホな発想である。当時なぜこんな考えが【俺天才!】に至ったのか
いまだに謎。それって最初から最後まで全力じゃねーかよ俺っ!!
しかしてその気になった私は、無意識に速度が上がるはずの最初のダッシュと
最後のスパートの為に、スパイクのセッティングを100m用に変更、ダッシュ場を
横たわるソフトボール部の散水用ホースを穴だらけにした前科を持つ18㎜の鋭利な
俺の相棒!(中n)
…これまた【疲れる】と言う考えが全く欠落しているあたりがさらにアホですな。
とまぁ、そんなダメフラグ立ちまくりの状態で決勝スタート。
足に負担がかかるがスピードの出る18mm針、当然トップにたつ。
そして問題の400m地点、計画通り意図的に速度あげる。そして息も上がる。
依然トップ。コーチから「アホ!ペース下げんかい!」の罵声とんでくる。
ラスト200mそれまでの無理が祟ったのか視界0状態で遮二無二走りゴール。
結果、見事1着!当時の在校記録を塗り替えるというおまけ付き!
下馬評5位の私からすれば大金星で決勝は終えました。
と、長々と昔話をしてきましたが、
実はこの話は今の仕事にも通じていたりします。
私達モーション班の仕事は数ヵ月から下手したら数年先の期日に向かい
データを作成していきます。
ゲーム立ち上げ直後は仕様も固まっていない上に表現方法も試行錯誤するので
忙しくなります。
終盤は当然バタバタと慌ただしく、仕事も詰まりますので忙しくなります。
問題はその間。制作内容も軌道に乗ってきて【慣れ】が生じる時。
私はこの期間、意図的に気の引き締めをし、あえて作業を詰め込んだりします。
最初と最後は放っておいても忙しい。ということはその間の期間の作業次第で
仕上がりの差が出るはずですから。
ああ。市大会優勝で終えた後日談。
後で皆に諭され、やっと無謀な作戦に気付かされた私は、
その後の県大会でも一応同じことやってみたんですが惨敗しました。
…結論。無知は最強(笑)
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