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2010年5月14日 (金)

塗りつぶし遊び

おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのY.Nです。

最近、身近なもののデジタル化が、すごい勢いで進行しているなと感じます。
日本でも月末発売予定の話題のタブレット型コンピュータで、書籍の電子化も加速しそうです。

また、我が家に目を向けてみると、5歳の長男がポータブルゲーム機のゲームでタッチペンを使ってひらがなの練習をしてたりします。

これまで自身がアナログで経験してきたものが、いろいろとデジタルでもできるようになってきていて、その変化の速さに驚くばかりです。
電子書籍には、メモ書きや落書きなどもできるようになるんでしょうねぇ。

さてさて、そんな感じでデジタル化が進む中で生活していて気付いたことが一つ。

この間、長男がPCのペイントで遊んでいました。
画材を使わずに画面に変化を付けられるのが楽しいようで、線をテキトーに引いたり塗りつぶし機能でいろいろ色を変えるなどしてよく遊んでいます。

これは単にそういう遊びをしていたとも取れます。
実際、しばらくはよく飽きないもんだと感心するだけに留まっていました。

簡単に変化を起こせるので、それまで描いてきた労力を考えることもアナログよりずっと少なそうですし、入力に合わせて即座に見栄えが変化するので、塗るといった単純な操作だけである程度楽しめるのかも知れません。

しかし、ある時、目的と手段が入れ替わってしまっているような感じを持ちました。絵を描くための機能の効果の不思議さに目が行き、それが目的にすり替わって、絵を描くチャンスを損ねていると思えたのです。

思えば最近、絵を描く姿は見ておらず、塗りつぶして遊んでいる姿を見ていることが多い気がします。
PCに不慣れで育つよりは、早いうちから慣れ親しんでいた方がいいかな
程度に考えてPC起動からペイントの使用まで、一人でできるように
教えてあげたのが、ちょっと勇み足だった感じもしてきました。

制作の現場でも言えることですが、手段と目的の混同が発生すると、到達地点が低くなったり余計なスケジュールを食ってしまったりといいことは全くありません。常に現時点の目的が何なのか把握するのに努めて、そのために必要な手段を講じたいものです。

我が家の長男のことに立ち返ります。
まずはアナログで絵を描くことに十分親しんでもらうことにしました。
そこでアナログ絵を使って遊ぶ遊び方、絵しりとりを教えました。

これが大成功し、当面は描くことだけを追求してもらえそうです。
まだまだ語彙が少ないし、絵もまだまだなのですが、描くことに注力しようとしているように見えます。
ただ本当のところは、彼の遊びに問題があったのかどうか判りません。
実は偉大な抽象美術の芽を摘んでしまったかもしれませんが、今のところは
方向修正後の方をよしと考えています。

私自身も、毎日塗りつぶしにふけるようなことをしてないか、振り返ってみないといけないなぁと思った次第です。

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