2010年7月30日 (金)「面倒だなぁ・・・」とか言うな!
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。
先日のブログ「面倒だなぁ・・・」を読んでて補足で言いたいことがあったので今日のブログはそれにしようと思います。
うん。他にもいっぱい書きたいネタがあったのに、いやぁ残念。残念。
あ、手抜きとか言うなっ!
言いたいこと。それは何か。
【覚え始めは手抜きすんな!】です。
まさかの先日のブログ全否定!社内抗争勃発か?!
…ではありません。
ブログを書いたR.I君はその面倒を克服しようと簡単に処理できる方法を自分で模索した結果なので、本人は経緯を知っています。
では新人が入ってきて「この作業面倒だからこのスクリプト使って」とか言って何の説明もなく渡したとしたらどうでしょう?
そりゃあまぁ、新人なのに仕事も早いから作業ははかどるでしょう。
でもこの後、新規のチームでそのスクリプトが使えない状況になった時、そもそも何が面倒で、しかもどうやってそのスクリプトを組んだのかわからない。
楽はできたが自分が何も得ていなかったことに気づくと思います。
つまりスクリプトを渡す側はどんなに忙しくても、この作業はこの工程を経てこうする作業。でもこの工程が面倒だよね?
だからこうしてスクリプト組むとここは楽になる。さらにこうして…
って懇切丁寧に教え、覚える側もメモを取るなどしてその説明を逃さない努力するのが最低限必要で、【なぜこのスクリプトを作成することとなったのか】こちらの方が覚え始めの人にとって重要なのです。
また、ツールなどもそうですが、このことはモーション作業についても言えます。
歩きや走り、ジャンプ等、他のタイトルでも普通に使うモーションはライブラリーとしてアクションデータをを取っておくなんてことは良くあることだと思うのですが、私はスケジュールが詰まってない以上、タイトルごと、もしくはキャラごとに1から作成します。
そしてそれは、私が教えている後輩の人にもやってもらいます。
理由は同じ、例えば【走り】には基本要素としてどういうポーズが必要でどのタイミングで動かせばどう見えるのか、そういう基礎の部分は繰り返しで覚えてもらう(再考&再確認する)のが一番だと思うからです。
出来が悪くても良いんです。その為に上司はいるんだしね。
また、その失敗を繰り返すことで、自分が教える立場になった時
「ああ。変に見えるのはここがマズイんよねぇ~」
と親身になって言えるし、アドバイス出来るのですよ。
基礎部分を知った上で、タイトルごとの演技の味付けはまたその次の話です。
簡単にいえば、市販の出汁しか使ったことない料理人が、出汁の取り方も知らずいっぱしの料理人になれるか?って話ですね。
ことわざ
【若い時の苦労は買ってでもせよ】
は、ことこの業界に関しては自身がお金を払うことではありません。
覚えたての頃は工数がかかってでも学習して少しでも自分の糧にしてほしいとその苦労をするお金を会社が払ってくれることだと思うのです。
わざわざその苦労できる期間を楽して過ごすのはもったいないって話ですね。
所謂「米百俵の精神」ですな。うん。ちとなつかしい。
あ。そうそう。似た話で、
ツール上で自分の作業効率アップの為、ショートカットに割り振ってたコマンドを
たまたま他人の席で作業することになった時、
「あれ?あのショートカットってマニュアルではどこにあったっけ?」
なんてのは、結構タイトル数をこなしてきたはずの私でも良くあることですね。
…うん。今「それはただの老化現象なんでは…」とつぶやいたやつ。
放課後体育館裏集合やっ!
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