2011年3月25日 (金)なんでデッサンなんて必要なのさ??
おはようございます。本日の当番、CGデザイナーのE.Fです。
E.F 「先生、こんな感じでどうですか?」
先生「うーん…。この部分がもうちょっと明るいんじゃない?」
E.F 「(白い紙に描いていたので)ちょっと消して白くしたら良いんですね?」
先生「違う!白いんじゃない!!明るいんだ!!!」
デッサンの習い始めに言われた印象に残っている先生のお言葉です。
デザイナーになりたいんだったら、デッサンをしなさい。
と、言われます。
でも、この言われ方だと、無理やりやらされてる感があって、こんなんやって、
本当に役にたつのか??普段みたいに自分が描きたい絵描いてる方が楽しいし、
自分が描きたいと思ってる絵に近づけるんじゃないか??と描いてる最中等に
思ってしまい、モチベーションが下がったり、退屈に感じたりしてしまうこと
があるのではないでしょうか?
私がデッサンを習い始めたころ、そう思うことがありました。
実際にゲームを作るデザイナーになり、思います。デッサンは必要です。
3Dオブジェクトを作成するうえで、特に痛く痛く感じます。
作っている感覚がほぼデッサンに近い様に感じたので。
デッサンは、
何か与えられたモチーフがあり、紙やキャンバス等に描いて存在させていく。
・形や比率をきちんと捉えられ、そこから観た与えられたモチーフと同じと
言えるモノになっているか?
・今実際観ている影の色、光の色がバランス良く表現できているか?
・モチーフならではの特徴や質感はきちんと表現されているか?
3Dオブジェクト作成は、
何か与えられたモチーフがあり、画面上に存在させていく。
・形を正しく作ることができていて、誰が観ても題材そのモノになっているか?
・テクスチャで表現する影の入れ方は、全体のバランスを保った明るさ、暗さに
なっているか?光が当たり、明るいからって「白」を塗りこんだだけの単調な
表現等になっていないか?
・モチーフならではの特徴や質感はきちんと表現されているか?
ほとんどがデッサンの基礎に当てはまると思います。
また、デッサンもオブジェクトの作成も、モチーフが実際手元に存在し、
じっくり観察することができる場合もあります。
が、オブジェクト作成では、モチーフは実際に存在するが、手元にない場合や、
人が想像したイメージから作り出すことも多々あります。
そんなとき、今まで培ってきたデッサン力が発揮されます。
イメージを観たり、与えられた資料や探し出した資料を観て、
この大きさだったら、このくらいの太さや高さ、重さを表現しないと。とか、
この質感だったら、あの質感を応用して表現したら近いイメージになるな。とか、
この光の当たり方なら、この奥まった部分影がきつくなるな。とかとか。
デッサンで様々な大きさや質感のモチーフを描いていたためか、
どのように表現したら近いものになるのかと表現方法が自然と思いつくように
なっていました。
…あぁ。デッサンは必要だ。
と思った瞬間でした。
他にも、
モチーフをたくさん観察してきたからこそ、たくさん絵を描いてきたからこそ、
表現できることもあります。
これだったらこの部分に傷がついてたり、汚れてたりするんだろうな。とか、
この部分がチャームポイントになると思うからほかの部分の色味等を少し抑え
気味に表現して、全体のバランスは崩さない様にクオリティを上げよう。
とかとか。
これが有ると無いでは説得力やクオリティに雲泥の差が出ることがあります。
…おぉ。デッサンは必要だ。
デッサンは、就職活動のポートフォリオで必要なモノだから描く
というだけではなく、デッサンをやってるから培えてる技術があったり、
これから何か作りたいと思ったモノのクオリティを上げられるチャンス
と考えてみたら、デッサンは退屈に感じなくなるのではないでしょうか?
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