2011年4月28日 (木)※あくまで利用者個人の感想です。
本日は急遽当番になってしまいあわてて書いているプランナーのT.Kです。
前回に続き、またまたバイクの話を一席。
最近はようやく暖かい日も増えてきましたが、ほんのひと月前までは
「とにかく寒い」という日が続いていました。
たまにはポカポカ陽気の暖かい日もあった、とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、
当然バイクに乗っている時の事ですので、日向にただ立っている時とは大違いです。
いわゆる“走行風”というものが有るのです。
まぁ要するに「走る事で走っている物体のみが受ける風」というヤツですが、
こいつをそこいらのそよ風と一緒にしてはいけません。
なかなか馬鹿には出来ない強烈なヤツなのです。
走行速度にもよりますが、毎分数千回もの爆発を起こしている内燃機関を
手袋ひとつで触れるくらいの温度にしてしまうくらいの予想以上に強力な
冷却効果を持っているのです。
そんな冷却効果に身を晒しながら、ほぼむき出しでバイクにしがみついている人間は、
自分ではロクに発熱出来ないわけですから、あっという間に“冷却”されてしまうわけです。
特に、気温が一ケタまで下がってしまうような季節は、「きっとこのまま死んじゃうなぁ」
と思えるくらい寒いのです。
中でも、体の中で最も前に出ている両手、ハンドルを握り、レバーを操作する、バイクを
運転する上で最も重要な命綱ともいえる、この両手の先の感覚が無くなっていく様には、
命の危険すら覚えます。
一方のバイク(エンジン)にとっては、どれだけ発熱しようともあっという間に冷却
してくれる、いわゆる「快適な環境」なわけです。
もっと回せよヘナチョコ野郎!てな具合です。
もちろん、乗る前に十分な暖気運転は必要になりますが。
人車一体とは言いますが、その実、乗っている人間と走っているバイクでは、まったく
逆の状況に置かれていたりするのです。
…つまり何が言いたいかと申しますと…、誰かと同じ場所にいて同じ状況におかれて、
一緒に一つの事に取り組んでいても、その誰かが自分とまったく同じ気持ちでいるとは
限らない、ということです。
自分が楽しい、面白い、快適だと感じても、相手(他人)はまったく逆の感想を抱いて
いるかも知れない、ということなのです。
ちょっと例えに無理があったかも知れませんが、そこはご勘弁下さい。
良く知っていると思っている相手でも、まったく違う事を考えて、感じている、
かも知れない、という事です。
とは言え、そんなことばかりを気にしては楽しいツーリングにも満足に行けません。
寒ければ着込めばいいのです。(限界はありますが)
暑ければこまめにエンジンを休ませればいいのです。
たまには凍える風の中で思いっきり回してやって、暑い日に遠乗りした時はちゃんと
メンテナンスをしてやれば、良好な関係でいられるのです。
(段取りとアフターケア、いわゆる“気配り”というやつです)
要は相手の事を考えて、想像して、それを踏まえて行動すれば、お互い十分幸せでいられるのです。
…たぶん。いや、きっと!
ゲーム作りにあんまり直結してないじゃん!と思いのあなた。
そんなことはありません。
自分が“面白い”と思うものを相手に伝える時、相手が何を“面白い”と思うか、を
想像し、考えることで、プレゼンの時により説得力のある一言が出てきたりするのです。
仕様ひとつ考えるにも、それをプレイする人の気持ちを想像すれば、誰もが納得の
“幸せな仕様”が出来たりするのです。
まぁとにかくこれからゲーム製作者を目指す皆さん、並びに職種に限らず社会人を目指す皆さん。
相手がどう感じているか、今までより少し気にしてみて下さい。
きっともっと毎日が楽しくなるはずです。
何ともありきたりな結論に帰着しましたが、実際これって結構大事なスキルだったり
するのです。
と言いつつ、あまりに寒いとバイクに乗る気が失せてしまうヘナチョコライダー、
兼、暑いと“冷却”されたくなるわがままライダー、兼日々自らの気配りの甘さに
自己嫌悪している言い訳ライターなT.Kでした。
※以上の内容はあくまで個人の感想です
※あくまで個人的な意見、感想です
※あくまでT.K個人の言い分です
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