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2011年10月12日 (水)本当に“知らない”ってのは、自分が知らないでいることも知らない事のこと

先日、愛車を車検&整備に出したところ、思わぬ部品が破損しており、
更にチェーン&スプロケ交換も相まって、お代が二桁万円も掛かってしまって
さぁ大変な本日の当番、プランナーのT.Kです。

さて、本日のお題…はさておき、みなさん。
特にバイクに乗られる全国1億3千万のライダーのみなさん。

セル(スターター)って便利ですよね。
ボタン一つでエンジンを始動してくれる、今や車、原付、バイクでは
標準装備の便利機構
当然私の愛車にもついております。
(バイクには今でもキックスタートといって足で直接クランクを回して
エンジンを始動するタイプが現役で頑張ってます)

最近そのセルが空回りするようになってたんです。
具体的にはセルボタンを押すとモーター自体は回るんですが、
「ガラガラ…」と派手な音ばかりして、肝心のエンジンが始動してくれません。
アクセルをやや開けながら、微妙なポイントで固定してやると掛かるので、
それほど困ってはいなかったんですが、日ごろ手なんか掛けてやらない、
メンテナンスフリーな私は「ギヤ的なものがナメてきたのかな」
くらいに考えておりました。

で、今回車検&整備時にお店の方に異常を伝えて点検して頂きました。
結果は、セル始動時にエンジンを回す為の部品があるのですが、
それが見事に割れておりました。
「ナメてる」なんてもんじゃありません。
ほんとに「ナメてんじゃないですYO」状態でした。

整備&修理して頂いたお店の方に伺っても、
「こんな(部品が壊れた)の初めて」
って言われてしまいました。
私もそんなこと言われたの初めてです。

結局エンジン(ギヤボックス)開けなきゃダメだったんで、
工賃も掛かるわ当然部品代も掛かるわで、
見積ってもらったら最初に書いた通り二桁万円。

いや、本気で凹みましたよ。
最近一番凹んだ出来事ですよ。

それでも愛車の為ですから、もちろん全て直して頂きました。
おかげで付けようかと思っていたETCはお預けですが。

で、恥ずかしながら、今回の件でセルがエンジンを回す仕組みというのを
初めて具体的に知りました。
その部品も初めて目にしました。(記念にもらって帰りました)
「初めての出会いが最後の別れだなんて…」と思ったかどうかはともかく。

で、何が言いたいかと言うと…。
(今回こそうまいこと持ってったった…ハズ)

みなさん仕組みを知らずに使ってるものって結構あるんじゃないでしょうか。

とにかく今は、便利なものがそこら中にあふれていますが、
大抵スイッチくらいしか露出してません。
それを押したらどうなるかは知っていても、
「どうしてそうなるのかは、よくわかんにゃい
って感じじゃございません?

もちろん、あなただけが使うもので、使えなくて困るのがあなただけなら
それでも何の問題もないんです。

でも、みんなで一つのものを作るお仕事の現場では、それでは困るんです。

プログラムのことなんてよくわかんにゃい。
デザインのことなんてよくわかんにゃい。
でもおもろいこと(結果)だけは考え付くYO!
ではダメなんです。

もちろん、あらゆる分野は日進月歩で進歩し、より専門的になっています。
そんな時代に各セクションのツワモノたちについていけるだけの知識を持つのは
難しいことですが、「知らなくてイイ」という言い訳にはなりません。
一つのアイデアを実現するために、どれだけの人の血と汗と涙が流されるのか、
少なくとも共通のイメージを持って各セクションの方々と話ができるだけの、
基本的な知識くらいは持っておくべきなのです。

以前にも書きました。
他の方も書いておられます。
おもろいこと(結果)を考えるだけではなく、どうすればそれを実現できるか
その仕組み(仕様)を考えるのも、お仕事です。
そして実現する為の方法を踏まえて工数を管理するのも、お仕事です。

更に、やりたいことが出来なかった場合、それが
「なぜなのか」
「どうすれば回避できるのか」
「別の方法で実現できないか」
といった原因や解決策も探らなくてはなりません。

困ったところばかりプログラマさんやデザイナさん任せでは、信頼されません。
いいこと無しです。いやマジで。

とにかく、「なんとなくウマくいってるからまぁイイや」はダメ!
ってことです。

もちろんそういった知識は経験によって培われる部分も非常に大きいので、
最初から「無きゃダメ、絶対ダメ」とは言えませんが、
まずはそういう意識を持つことから、ってことで、

「なんとなく」で済ましていることをもう一度よく見てみる
当たり前に自分の周りにあるものに改めて興味をも持ってみる
当たり前に感じていることがなぜそうなるのか考えてみる

てな感じで日々を過ごすことから始めてみては如何でしょうか。



二桁万円に凹みながらこの記事を書いた後で自身を省みて更に凹んでいる、
車検でも仕事でも過去に痛い目を見ているハズのT.Kでした。

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