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2012年2月29日 (水)雪原のコリジョン

おはようございます。本日の当番、CGデザイナーのJ.Sです

私の故郷は東北地方です。

皆さんご存じの通り、我々アクセスゲームズの開発拠点は大阪に有ります。
東北に比べるとかなり暖かい関西の冬を過ごしつつ、私自身、実家からの電話がかかってくるまで気づきませんでしたが、故郷に限らず日本海側では大雪のようです。
私の故郷でも今年は特に降雪が多く、1月から2月にかけてのピーク時では1m20~50㎝ほども積雪がありました。

このぐらいの積雪深度になってきますと、当然雪の上に立とうとしても表面を踏み抜いてしまい、腰のあたりまで雪に埋まってしまいます。
そんな状態で真っ白な雪原の中に進んでゆきます。
すると、静かで風の音しか聞こえない、誰もいない、誰も通ったことのないまっさらな雪原の上に自分の踏み跡だけが刻まれてゆきます。
振り返るとそれが、どこまでもどこまでも船の航跡のようにうねうねと見えます。


ゲームの中でそういった光景を作ることは出来ないでしょうか?


確実なのは地面に対して沈み込んだコリジョンを使った方法でしょう。

我々が作っているゲームのみならず、お店などで販売されているゲームで、立体的な3次元地形の上を自由に闊歩できるゲームがあると思います。
それらのゲームの多くは、詳細にポリゴン分割されて実際にゲーム画面上に表示(レンダリング)されている地形データのほかに、ずっと少ないポリゴン分割の、でもできるだけ奇麗に地形に沿った形に作られた、「コリジョン」と言う通常ゲーム画面上には表示されず、見えない地形データを持っています。
少ないポリゴン分割なのは、そのポリゴン1つ1つに対して、その上を飛んだり跳ねたりするキャラクターとの間であたり判定計算が行われるためで、当然少ないポリゴン数(データ量)のほうが、より計算処理の軽減ができます。
では、少なければ少ないということで、実際に表示されている地形とかけ離れた形状のコリジョンになってしまっての良いでしょうか?
もちろんだめです。
やみくもにポリゴンを減らしたコリジョンは、所によってはキャラクターの足が地面から浮いてしまったり(地面に対してコリジョンの面が高すぎ)、また別な場所ではキャラクターの足が不自然に地面にめり込んでしまったりして(地面に対してコリジョンの面が低すぎ)、ゲームの雰囲気を損なってしまいます。

そこで、それを逆手にとってキャラクターが地面から浮くほうはともかく、地面にめり込む現象は今回の「雪に埋まったまま歩く」という表現に使えないでしょうか?
真っ白な雪のテクスチャを張った雪原の表示用地面の下に、キャラクターの足の接地面と腰の長さより少し長めの距離を離してコリジョンを設置してしまえばOKです!・・・・・

・・・・・でも、いろいろまずいことも起きてしまいがちです。
RPGなどでは、よくキャラクターの周囲に沢山の魔方陣や、爆発と言ったエフェクトが表示されます。キャラクターが半分近くも表示用の地面に埋まっているのならば、それらが奇麗に表示される妨げになってしまいます。特に足もとの魔方陣などは全く見えなくなってしまいます。
また、雪の上を歩くと踏み跡がキャラクターの移動経路に従って延々と出来ますが、それらの表現も難しそうです。




・・・・こうして考えると、この「半分雪に埋まったまま歩きまわる」というようなゲームはRPGでは作られることはなく、あるとすれば、探索系やサバイバル系のアクションゲームにおいてなのかもしれません。

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