2013年3月12日 (火)×年寄り⇒○ベテラン
おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。
皆さん春です!球春です!…お。今回もつかめてないぞっ!
…えー。どんどんいきます。
プロ野球も4月の開幕を前に現在某国際大会で盛り上がってますね。
野球に限らずサッカーなど他のプロ球技に言えることですが、
贔屓球団抜きに応援できる国際大会って、普段敵同士のファンが
ひとつになって応援も新鮮です。贔屓球団の選手であるほど駄目出しが多い
ところがなんとも日本人的な感じがしますな。
んまぁ私は現地ではなくネット併用のTV観戦なのですが。
そんな中、観戦しててふと気になったことがあります。
ベテランと呼ばれる存在についてです。
対戦中にはいろんな心理状態の時があります。
接戦していて緊張する場面、大量リードで気の緩む場面、
このような場面で平常心を保つのはかなり大変と思われますが、
投球、走塁、守備そして打撃。彼らは驚く程いつもと変わらない
スタンスで挑みます。
なんだろう、見ていてものすごく安心感があります。
話は変わって、私も年齢的にベテランに入る域になってきました。
まぁ後輩に安心感を与えられているかは甚だ疑わしくはありますが、
上記のことは心情的にはわかる気がします。
スケジュール的にきつくなった時や突発的に作業量が増えた時に
【ココとココをこだわれば他はスピード重視で大丈夫】
とか、
【ココはココと兼用で大丈夫だからこっちは専用で作ろう】
など、経験則で取捨選択して品質を保ちつつ間に合わせる術が歳を経ることに
身に付いてきたように思います。
こういう判断が先程の【どういう状況でもいつもと変わらないスタンス】を生み出していると思う訳です。
と、ここまで書いてきましたが、一様にそれが良いとも限りません。
ふふん。私のような偏窟者のブログが「~は良いよ!オススメ!!」
で終わる訳は無いのですよっ!
ベテランの安定感の裏にはギャンブル性がありません。
言葉を変えて言えば【勢いでやる】ことが減るのです。
最初に書いた野球の例で言うなら、中距離ヒッターのベテランから
はどの様な状況でもホームランは出にくいのです。
大量リードしている試合で、若手が大振りで一発狙いしている中、
ベテランはいつものスイング。
「お!さすが雰囲気に流されないな。渋い!」と思う私のような人もいれば
「おいおい。空気読もうぜ。つまんねー…」と思う人もいる訳です。
ただ、これって役割分担だと思うんですよね。
自分の仕事。ゲームモーションに当てはめて考えてみます。
【ギャンブル】を既存のモーションとは違う手法や表現とすると、
チェックする側だとギャンブルになかなか出られないのが正直なところです。
出たつもりでもどこかに安全マージンを確保しているものなのです。
そういうギャンブルはチェックしてもらえる先輩がいる【若手の特権】とも思えるんですよね。
何度か私のブログで書いていますが、
失敗できる環境は失敗覚悟でやんなきゃ損っ!てな感じです。
たまに新卒の方で小さくまとまっている人の作品を目にしますが、
もったいなぁってのが正直な感想です。
端的に言えばあれっすよ。
学生時代の作品って「俺なんでこんなところにこだわったんだろ…」
と思っても「でも今同じことは出来ないなぁ」っていうあの熱量。
コレ。私が試験官なら売り部分です。
最後にまとめとして。
ベテランになるほど安定感を求められます。
逆に勢いやこだわりなど、ベテランにとっては余計な部分と判断されそうな感情的なところは若手に求められているのではないでしょうか。
国際大会代表の選出もベテランばかりでなく、若手ばかりでなくってところはそういう意味合いも含まれていると思うのですよ。
ぼくのかんがえたさいきょうのだじゅん
の考え方じゃダメってことっすな(笑)
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