2013年8月26日 (月)運用マニュアル作者の苦悩
おはようございます。忙しい日々が続く本日の当番、CGデザイナーのJ.Sです。
私の趣味の一つは読書であり、また書店めぐりでもあるのですが、
こうも忙しいとなかなかそういった時間もとれません。
そんな私の強い味方がインターネット通販での本購入です。
通販ですので、発送された商品を受け取る必要があるのですが、その過程に於いて、最近ちょっと気づかされたことがありました。
私は主に商品の代金を前払いして、後は届くのを待つだけという常なのですが、日中はゲーム会社に勤めている身の上、配送会社に連絡して、マンション備え付けの宅配BOXに商品を入れてもらうことがよくあります。
ところが、このところ宅配BOXに空きが無く、配送会社の方が商品を入れることが出来ず、持ち帰ってしまうことが多くなりました。
私のマンションの宅配BOXは賃貸契約者各個々人に対して割り振られてはおらず、
決まった数の宅配BOXを契約者全体で共有化して使う形式のものです。
ここ半年~1年ほど、ずっと宅配BOXが満杯の状態が続いていたある日、マンション廊下壁に管理会社からの一枚の張り紙が・・・・。
どうも、配達された物品を全くとりださない利用者や、更には自分専用の物置として使っている人がいるらしいです。よって、今後の規則として、最長三日以上中から物を取り出さない利用者がいた場合、強制的に中身を撤去するとのこと・・・・。
おそらく、マンションの設計者から始まり管理会社も当初想定していなかった共有スペースのイレギュラーな使い方を誰かがやってしまったおかげで、新たな規則=運用マニュアルが私のマンションにできたわけです。
いろいろなスタッフが同時にチームとなって取り組むゲーム制作の現場ではプロジェクト開始に先立ってデータの取り扱い方法・データの構成・制作ソフトの使い方・等、作成にあたってのアウトラインを決めます。これを仕様を決定すると言います。
何せいろいろなスタッフがいる以上、イレギュラーの数は人の数だけあります。
そして、それらのイレギュラーとそれを原因とするトラブルは、制作を進める上での大きな障害となりがちです。
仕様を決定するのは、プロジェクトが始まる前にアウトラインでもかまわないので運用マニュアルを決定し、あらかじめトラブルの原因をつぶす必要性に迫られるからです。
プロジェクトが始まる前に作る仕様書は、まだ見ぬトラブルに対処する=過去のプロジェクトでの経験を元にして予測する。ということであり、故に高い経験が要求されるのです。
しかし、あらかじめいろいろなケースのトラブルを要想した運用マニュアルを用意するとは言っても、たとえば重箱の隅をつつくような、事細かなケースを膨大に網羅した運用マニュアルを作っても、効果は高いとは言えません。必要な情報が、膨大な不必要な情報の中に埋もれてしまいがちです。
真に役立つ運用マニュアルを作るにはどうしたら良いのか?
あらかじめまだ見ぬイレギュラーに対処するためにはどういった仕様=運用マニュアルにすれば良いのか?
マニュアル作者の苦悩は尽きないのかもしれません。
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