2013年8月21日 (水)輪郭と焦点
おはようございます。CGデザイナーのW.Nです。
今回は「輪郭と焦点」についてのお話です。
ある物体が空間の中で他の物体より手前にある場合、焦点を絵で表現するとき、互の輪郭が交わっている部分ではどのような表現を成すべきでしょうか?また、どういった現象が起こっているでしょうか?
a.は白いラインの上にグレーの円があります。全てのエッジはシャープで白いラインとグレーの円は同一平面上にあり、奥行きはなく焦点は均一で現実ではありえません。
b.は白いラインのエッジを均一にぼかし、グレーの円はシャープに表現しています。グレーの円は白いラインより浮き出てみえます。奥行きがでて、グレーの円に焦点が合っているように見えます。
単純に考えてしまうと、一見b.が正解のように思えてしまいますが、実はb.はカメラで写した場合の表現です。実際の人間の目をシミュレーションするとc.が正解になります。
これは、人間の目が辺りを眺るとき常に焦点を調整していることを表しています。なので中央の円の物体から目をそらすと、画面端のラインに焦点が合った表現をしている c. がより人間の目をシミュレーションしていると言えます。
動画では被写界深度を利用して被写体にフォーカスしますが、絵画はこのような手法を取ることで、複数の焦点を静止画のなかで表現できます。
今回はこれにて。
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