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2013年10月24日 (木)最初のお前を騙せ!世界を回せ!

おはようございます。本日の当番、モーションデザイナーのK.Cです。

ここんとこデモ関係の話が続いていますので私も昔の体験談をひとつ。
昨今お手軽にモーション作成できるツールもありますので、皆様も
ご存知かもしれませんが、私達モーション班が扱うモーションデータは、
極論、点の回転と位置とスケール情報で構成されています※①
人間なら頭や腰または手足の関節を点とした情報って感じですね。

さて、当ブログでカメラ演出の話などもあったのでおわかりの通り、カメラも
位置と回転の組み合わせなんでモーション班が付けることが多々あります。

まぁカメラ付けの苦労談は他の人がたくさん書かれてるので任せまして、
私は如何に楽したかって話をしますね。

ある作品でキャラクタ紹介のデモを作成しているとき、
それは格納庫に入っているキャラクタをぐるぐるカメラが体を舐めるように
回りながら上へPANして行って最後は決めポーズで顔UP
っと結構お決まりなカットでした。
しかも時間が無いということで本来デモ班ではなかった私に回ってきた作業、
体を這わせるカメラがどうにも時間がかかりそうで、まともに作ると
間に合いそうもない予感。そこで改めて※①を思いだす。
「ん~。そーいや背景の配置も点情報だよな」
んで背景班に行って配置情報にモーション入れても大丈夫っての確認。
行けるっ
カメラを固定し、キャラを中心に格納庫とキャラを同時に回しながら
下に下げるモーション作成。するってーと、カメラからすれば螺旋状に
キャラを上へPANするカメラの出来上がりっ!
あとはカメラの微妙な前後でキャラの体を這わすだけ。
…結果無事に締切までに完成。めでたしめでたし。内心ビビリの
私はなんとか間に合ってホッとした記憶があります。

こんな感じで、モーションと言う作業は発想の転換により劇的に効率良くなる
ことが往々にしてあります。
もしモーションマンに適正があるならこう言う所かなとは思ったりします。

そーそ、深夜会社に残っているのが私だけで、ディレクターから
「太陽の位置がちょっと違うんだけどCさんでなんとか出来ない?」
と相談されて、街全体を回した経験もありますな。
まぁこれは流石に次の日背景班に脇腹デュクシッされましたが(笑)


タイトルは「これは動かせない」と思い込んでる自分から疑えってことです。

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