2013年11月 8日 (金)氷点下だからと言って帰省するのが嫌なわけではない
おはようございます。
本日の当番、CGデザイナーのJ.Sです。
夏ごろ自分がこのブログに書いたのは、子供のころ過ごした夏休みの思い出を、自分の原風景として、あれこれ書いたものだったと思う。
田んぼのあぜ道で1日中遊んだとか、雨上がりにぎやかに鳴き始める蝉の声とか。
では、一方冬の思い出はどんな感じなのか?
今回はその冬の思い出の中でも特に好きな実家の茶の間の話。
私の故郷は豪雪地帯というほどでもなくても、日本海側の県のそれなりに雪の多い地方だ。
県内はおおむね気候的に、日本海側平野の地吹雪が起きるような雪交じりの風が吹き荒れる場所と、内陸部の、風は強くないが、雪の沢山降る場所に大別される。
私の実家があるのは後者だ。
雪が多い地域であるということは、昔ながら建物の屋根が急な角度になっている理由だったりする。
私の家の屋根も、そんな古い建物ですので、かなり切り立った角度の勾配が付いている。
時折吹きつける雪交じりの風が、光を透過させる障子で隔てられた板敷きの廊下の向こうで磨り硝子のはまった戸をガタガタと鳴らし、それ以外聞こえるのは柱にかかっている時計の秒針が時を刻む音だけだ。
不意に大きなドスンドスンという音を響かせるのは前述の切り立った急こう配の屋根から落ちてくる積雪。
昭和期の早い時期に養蚕を行っていたため1階の天井の高さが普通の家の1.5階分ほどの高さがあり、それもあって室内はちょっと寒く、屋根も高いです。
10畳ほどの畳敷きの部屋の真ん中に炬燵が置いてあり、
年季の入った茶ダンスが10畳ほどの畳敷きの部屋の隅に置いてある。
来客用のお茶道具が詰め込まれているのが見える。
そんなどこか懐かしい雰囲気のする空間が、毎年冬帰省するたび私を出迎えてくれる。
そんなレトロな空間が現存していて、実際にその空間に足を踏み入れることで癒しを得ることが出来る。
そんな私は幸福だと思う。
たとえば、それらが既に失われてしまい、記憶の彼方であるとか、ヴァーチャルの中にしかそういった場所が存在しないことに比べればそうなのだろう。
私自身、仕事でゲームに登場する建物や地形などを作ることがあるが、仮に自分の心の支えとなってくれる空間がそんな現実にも存在する場所であるならば、やはりうれしいと思う。
もうじき年末年始、今年も帰省するとあの懐かしい空間に会えるのだろう。
残りすくなくなった2013年を頑張って過ごしたい。
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