2014年2月 4日 (火)ブリティッシュ開拓精神
おはようございます、先週初めて家族以外の人と焼き肉を
食べに行ったデザイナーのS.Mです。
昨日は珍しく早起きが出来たので、今年から神戸市立博物館で開催された
ターナーの特別展へ行きました。

ちなみにターナーとはイギリス人なら誰もが知っている風景画家です。
男鹿和雄や山本二三のようなアニメの背景美術作家志望の学生は必見です。
画集で絵を見た時は荒々しいタッチで蒸気や波風を描く印象派の先駆けとなった
人物というイメージしかありませんでしたが、実際に絵を見ると繊細な描写と
マチエールの使い分け、計算された筆使い、部分的だが思いもよらない色のアクセント
そして見る者を圧倒する臨場感…
意外と水彩画の作品も多く、そして何より意外だったのはターナーが人物を
主題とした絵も描いていたという事実…
さらに驚いたのは一枚の絵に3つの海景を描いた当時にしてはかなり前衛的な
絵も描いていたんだから、こりゃたまったもんじゃない!
まだ、絵はこうあるべきだ!といわれた時代の中で評論家たちの批判も何のその。
ターナーのフロンティア開拓のチャレンジ精神には畏敬の念すら覚えます。
確固たる技術の中から革新的なモノを見出し、職人からクリエイターへ昇華する。
それは並々ならぬ努力と勇気が必要ですが、常に新しい発想が求められる
昨今では、その力が何より大切だということを再確認させられました。
いやー凄い…また学生の頃のように油絵を描きたくなってきました。
あまりに感動したんで帰りにターナーの描いた軍艦の絵がプリントされた
マウスパッド2枚買いました。(1つは個人用、2つ目は会社用)
去年発売された某ステルスアクションゲームの海戦に感化されて
船に興味を持ったもので…はい。
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