2014年8月29日 (金)カメラの話(逃走編)
おはようございます。まだまだ暑いですね。
今年も海に行きそびれた、モーションデザイナーのS.Mです。
最近、映画館でアクション映画を見ました。
3時間の大作映画でしたが、展開も早いので、飽きることなく
大迫力なアクションをたっぷりと堪能することができました。
いやーアクション映画って本当に素晴らしいですね!
というわけでカメラの話、3回目の今回は、
アクションシーンでよく見られる「追跡・逃走シーン」のカメラワークについて
ご紹介したいと思います。
まず始めに疾走感をだすためのカメラワークについて、走りぬける主人公を横から望遠レンズで撮影しましょう。そうすることで、遠景・近景をフレーム内に収めることができ、遠景と近景の流れるスピードの違いで、疾走感を出すことができます。
森の中の逃走で木々がカメラの前を、ビュンと横切っていく様を想像していただけたらいいと思います。
次に緊張感を出すための手法について、逃走中に目的地、ゴールをみせましょう。
終点をみせる、つまり制限を設けることでより緊張感を上げることができます。
これはカメラワークというより演出なのですが、定番の良い手法なので記載しておきます。
そして追跡者と逃走者をそれぞれ異なるスピード・カメラワークでとる。
逃走者のカメラを基準に、追跡者のカメラをモンスターなら速く。不気味な犯人ならゆっくりと撮影すると、雰囲気がでて緊張感や臨場感をよりだすことができます。
ちなみに追跡者をカメラに向かって走らせると、迫力のある画が撮れるようです。
走ってカメラの前を横切る逃走者、それに気付いてカメラの正面に向かって追ってくる追跡者。
逃走劇の始まり等によく見ることができますよね。
このような手法は全部そのまま使えるのではなく、適材適所で使う事で初めて
演出としての効果を発揮するようです。難しいけど面白いですね。
次にアクション映画を鑑賞する際にぜひ気をつけて見てみてください。
それでは!
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