2015年7月31日 (金)バウンスボール描いてみた
おはようございますモーションデザイナーのK.Iです。
7月24日のY.Nさんのブログでも話されていましたが、
先日、月例の勉強会で手描きアニメーションを発表しました。
概要のほうはY.Nさんのブログをご覧ください。
http://www.accessgames-blog.com/blog/2015/07/post-4af6.html
ということで、せっかくなので今日はその成果物を一部発表したいと思います。
と言った僕が載せないわけにはいかないので、まずはモーションデザイナーK.Iさんの作品です。
今回の勉強会では個人的にやってみたい事があり、
それはテクノロジーに頼らない、2Dアニメーションの過酷さと、
手描きならではの自由度を体験することです。
それが目標にもなっており、半ば職場体験のようなテンションです。
思ったより楽しめたのが率直な感想です。
ツールは紙とペン、もしくはフォトショップとタブレットになりますが。
当然容易なアンドゥ(Ctrl+Z)は効きません。というか効かせないように努力しました。
1フレーム目のポーズは2フレーム目には存在しませんし、一度消した線は二度と戻ってきません。
なぜなら鉛筆は消しゴムで消えるから。何を言っているんでしょうね。
何が言いたいかというと、単純に3Dアニメーター幸せだなということ。
制作時間は12時間ほどで、内10時間はほぼ線を綺麗にする作業に費やしました。
3Dじゃありえない工数ですね。
タイミングとスペーシングについては日頃から2Dアニメーター出身の先輩から叩き込まれているので、ここで出来なければ漏れなく自前のタップでシメられること請け合いでしょう。
それでも、手描きで丁寧に描きおこすことで1枚の絵に対する責任を改めて認識させられました。(←ここ重要)
作業に関しては、案の定ただの円を描くことすらままならない、なまくらな右手に悪戦苦闘しました。
そしてようやく出来上がったのがこの作品です。もう恥も誇りもありません。
本職の方には頭が上がらない思いで、今ただ一つ言えるのは2Dって羨ましい!ということ。
というのも2Dは「形に制限」がないと感じたからです。
ある程度のプロポーションは保たないといけないとは思いますが、
潰しや伸ばしの部分で盛大に作画崩壊できるのも2Dの魅力だと思いました。
3Dでもリグとスケールを駆使すれば可能ではありますが限度がありますからね。
作画崩壊しすぎて「水っぽい」と言われましたが、想定外だったのはここだけの話。
勉強会といえど、これをOKとする寛大さにも感謝しなければなりません。
その中でもこれ遊んでるなーと思ったもの、且つ掲載を了承してくれた、
モーションデザイナーN.Aくんの作品をピックアップ。
それがこちら↓
とても面白いアニメーションとエフェクトです。
今流行りのイカゲーを彷彿とさせるデザインですね。
当初すべて黄色いボールで構成していた作品ですが、画面左下へ消えたあと急に上から振ってくるのは繋がりが悪く、整合性がとれないということで、なんとボールの色を黄色から青色に変えてきましたw
このアイデア個人的にかなりツボです(良い意味で)
勉強会は通常業務と並行して行われるので、スケジュールと相談して作業しなければなりません。
時間と相談していかにして整合性を整えるかという、各々の知恵が垣間見れるのもこの勉強会の楽しみ方のひとつでした。
ちょっと不真面目な記事になってしまいましたが、勉強といえど見方を変えて一度とりかかってしまえば意外とやる気になるものです。
今回の勉強会「意識を整理する」という意味では有意義だったと思います。
ということで、次回の勉強会でもお見せ出来るものがあれば、またご紹介したいと思います。
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