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2015年8月 4日 (火)カットの話(クロスカッティング)

おはようございます。すんごい暑さになってきましたね。
暑さにも寒さにも弱いモーションデザイナーのS.Mです。

今回は以前ご紹介したカットバック法にちょっと似たもので
「クロスカッティング」「フラッシュバック」をご紹介したいと思います。

クロスカッティングとは二つ以上の同時進行する場面を交互に見せる編集技法です。
と、これだけの説明ですとカットバックと同じですが、
カットバックが2つ以上の場面をひとつの目的のために
切り返す(緊張感を高める。時間経過を表現する)技法に対し
クロスカッティングは、起こっている事柄の同時性を強調するものです。
並行モンタージュともいうそうです。

両者の使い分けを説明しますと、カットバックではカット切り替わる時に
時間が経過します。
クロスカッティングは並行事象を表現するものなので、カット切り替わる時には
時間はあまり関係ありません。

例えば、大戦を描く映画で別々の場所で同時に作戦を遂行するシーンを描くときは
クロスカッティングを、クライマックスで爆弾を仕掛け、敵陣地を脱出するシーンで
爆弾の残りタイムと逃げる主人公を交互に映すのは、カットバックという使い分けでしょうか。

そして用途上カットバックのほうが、1カットの尺は短くなります。
これをさらに短く、瞬間的に別のシーンが差し込まれながら場面を切り替えていく、
視覚的効果をもたらす技法を「フラッシュバック」といいます。

フラッシュバックには進行しているストーリーの時間的な連続性を破って、過去の場面を提示する
ときにもよく使用されます。
具体例でいうと記憶喪失の主人公が記憶を思い出すとき等によく使われますよね。

このように二つ以上のシーンを交互に映す編集技術だけでも、これだけ種類があり
場面を盛り上げるために使い分けられています。

映像の編集技術はゲーム開発にも役立つ技術なので、興味をもたれた方は是非調べてみてください。
今日ご紹介したものも、できれば映像作品を観られる際に気をつけて観てみてください。
実際に作品に使われているところを見た方が身に付きますよー。
それではまた!

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