2015年11月11日 (水)展示品から読み取る作り手の思い
おはようございます本日の当番、CGデザイナーのS.Mです。
先日、神戸の博物館で開催された大英博物館の特別展に行ってきました。
古今東西の歴史的な美術品、工芸品が100点展示されており、なかなか見応えの
ある特別展でした。
ちなみに本場、大英博物館が常設展示されているのは約15万点、さらに所有している
収蔵品は約700万点にもなります。(氷山の一角なんてレベルじゃない!)
有史以前の石器や彫刻、民芸品、文明が進んだ高度な美術品、生産品等、その時代と
国の文化を象徴するものを歴史の流れに沿って観賞することが出来ました。
特に展示品で目を引いたのはクレジットカードです。(いや、マジで展示されて
たんですよ)
現代人にとっては割と見慣れたものでも、数百年もすれば当時の文明の利器を象徴する
貴重な文化財産になるのでしょう。
ちなみに大英博物館ではまだ連載中の漫画(神の子と目覚めた人がバカンスしてるやつ)
も展示している模様。
大英博物館といえばエジプトのヒエログルフの解読のカギとなったロゼッタストーン。
そのロゼッタストーンもでかでかと展示されておりました…レプリカですけど。
とにかく端から端までびっしりと文字が彫られています。
当時の王様プトレマイオス5世を称える内容が綴られているようですが、作ってた人は
どんな気持ちで作業に取り掛かっていたのでしょうか…
「王の威厳をエジプトの市民になんとしても知らしめてやらねば…!」
みたいに王様に対する強い畏敬の念を込めて作ってきたのでしょうか。
案外「話が長いからできれば、3行くらいで要約してくれよなぁ~」てな感じで
面倒くさがりながらも、仕事はきっちりこなすタイプだったりして(笑
自分はこのような展示品を観賞している時、当時の人々がどのような気持ちで作ったのか
をよくイメージします。
芸術家の作った作品なら「とにかくこの作品で俺の名を歴史に残したい!」とか
「いままでにない様式美で世の中の連中を驚かせてやる!」など思いながら作っていた
のではないでしょうか。
古代の壁画の場合は「この重大な出来事を後世に伝えよう」とか「今日は狩りでこんなすごい獲物をとらえたぞ」だったり。
どのような理由であれ、作り手やそれに関わる人々の思いの強さがあるからこそ、長い
年月がたっても形を残し続けるのではないでしょうか。
我々ゲームクリエイターの場合は
「いつの時代でも多くの人に楽しく遊んでもらえる作品を作っていきたい!」
デザイナーだと
「こんな映像表現をすればユーザーもあっと驚くだろう」
「このキャラデザならみんなの記憶に残るぞ」
という気持ちをいつまでも持ちながら仕事に取り組んでいきたいですね。
作成作業はロゼッタストーンの文字を彫るかの如く大変ですが;
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