2016年5月12日 (木)職人根性
おはようございます。CGデザイナーのS.Mです。
先日、大阪歴史博物館で開催されている特別展に行きました。
「近代大阪職人(アルチザン)図鑑―ものづくりのものがたり―」
という特別展で、動物を模した置物や人形、陶磁器、刀剣等、明治から昭和にかけて活躍した職人の工芸品が展示されてます。
ちなみにアルチザンとはフランス語で職人という意味です。なんかかっこいい響き…
さまざまな分野の作品が揃っていますが、ほぼ全てに共通しているのが
「とにかく細かい!」
1センチから4センチ程度の小ささにも関わらず物凄い精巧な作りの細工、さらにモチーフとなる虫、鳥といった動物は作りものとは思えない程の出来です。
刀の鎬(しのぎ)に掘られた龍の彫り物、陶器の華やかな模様、木で作ったとは思えないほど生々しい人物の頭と手…
あまりに細かすぎるので作品によっては虫眼鏡が設置されている展示物もあります。
技術、観察力や発想も凄いですが、何より根気が凄い…アイデアとして提案してもそれを実行して最後までやり遂げる事はなかなか難しいと思います。
この職人たちの頭には「妥協」という概念は無かったのでしょう。
こっちも負けていられん!と前回と同様スカルプトモデルの練習を続けています。
モチーフは狛犬(全然汎用性のないモデルだな~)。
勢いに乗って作り始めたもののカールした毛の表現が難しい!
姿勢はもちろん、何気に毛並みも左右非対称なのでこだわりをもって作り始めるとなかなか大変なモチーフです。こりゃなかなか面倒だ;
とはいえこの手のツールは表示物を拡大表示してディティールを調整出来る点やカスタムブラシや素材ブラシで質感表現も簡単に出来ます。
間違えてもやり直しが効く上に、レイヤーで作業を調整出来る事を踏まえると、実際に昔の製法で物を作るよりはるかに効率がいいはずですが…
妥協せず最後まで仕上げる事は技術的な面だけでなく、自分自身の心意気が大きく影響するところだとつくづく思います。
職人への道は険しく厳しい…
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