2016年7月27日 (水)作品作りを始める前に 最初の一歩
おはようございます、モーションデザイナーのY.Nです。
今回は作品作りをする際にやっておいて欲しい事柄についてです。
皆さんはどんな感じで作品を作り始めますか?
課題が出たからとりあえず作るとか、とりあえず動きを決めたら資料をざっと収集してパッと取り掛かるなどだったりしませんか?
習作の場合、素早く実作業に取り掛かることで作業時間が多く得られるのは良いことです。
でも、習作ではなく作品を制作する!
という事であれば資料を集めるもっと前にやって欲しい事があります。
それは作る理由を思い描いて言葉で説明する事です。
もちろん映像で出てきたアイデアはそれを描き留めておいてください。
でも、どういった雰囲気の作品を作りたいというのが先にある場合はその淡いイメージをぜひ言語化してください。
そしてそれを理由もつけて説明できるようにして欲しいのです。
最初のひらめきは何だったか、何を面白そうだと思ったのか。人に説明するつもりで、言葉を使ってそのアイデアを表してみましょう。
これから作る作品を色々な角度から見て整理しておくことは、作品作りのみならずポートフォリオや面接時他どんな場面でも役立つこと請け合いです。
もう既に作品作りを始めてしまっている方も、日々の制作に追い立てられて最初のビジョンが失われてしまってはいませんか?
そういった場合は、一度席を離れて散策するなどしながらちょっと思い出してみてください。
身の回りの人に作品を見せる際も何をポイントにしようとしているのか、どういった効果を狙っているのか、なぜそういう動かし方にしているのかという事を説明できるようにしておきたいところです。
そうする事で制作時にその部分を自然と強調するようになりますし、作品を見る人も意見を言い易くなります。
面白さについて言語化してより深く掘り下げる姿勢を持つ事で、動きの特徴とその意味合いについてよりよく見れるようになっていくのだと思います。
また現場でもまずは言葉で動きの指示が出ます。
言葉を使って動きの特徴を表現するトレーニングをしておけば制作開始の段階で指示者の意図によりよく近づくこともできるでしょう。
そうやって鍛えた言葉を噛み締めて表現に活かしていく努力を続けることで作品を作る力が鍛えられていくのだと思います。
なので、言葉だけで終わらずに作品作りに取り組む時間はしっかり用意しておいてくださいね。
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