2016年8月24日 (水)日本語って難しい。
おはようございます。新人CGデザイナーのN.Tです。
突然ですが、日本語って難しいです。
三親等内、一切海外の血が流れていない日本人の自分ですが、丁寧語や謙譲語をうまく使えないことが多々あります。
よくある事例で言えば、買い物中にレジでお釣りを受け取るとき。
「レシートいりません」と言おうと度々思っているにも関わらず、よく言ってしまうのが「レシートいらないです」という言葉。
間違った言葉ではないのですが、人によっては違和感を感じるのではないでしょうか。
次こそ直したいなあ…、と常々思っています。
先日、某番組内でとあるタレントさんが「『了解しました」という言葉は目上の人に使うと失礼なんだよ!」と言っているのを見ました。
瞬間、「あっ、普段使ってる!!」と焦りを感じたのですが、実はコレ、ここ十年程で広まった誤解なのだそうです。
それを知ったのは番組を見終わってから数時間後のことでした。
某SNSで拡散されていた記事に「『了解いたしました』は失礼なことばではない」という見解が書かれていたのです。
記事を書いた人は、某国語辞典の編集委員を務める有名な日本語学者の方。
その方の見解によると、
・「了解」とは「分かる」の漢語表現に過ぎないため、敬意は無い。
・「了解しました」は「分かりました」とほぼ同等なので、もう少し敬意は欲しい。
・へりくだった表現である「いたしました」を付けて使えばなんら失礼ではなく、敬語として十分。
・ただし、「了解です」は「承知です」と同じで、扱いがぞんざいである為失礼にあたる。
…なんだそうです。日本語関係の一般書で「了解は失礼である」と無責任に説明するものが増えたためにこの誤解は広まってしまったのだとか。
「了解」と同じように誤解されている言葉が「汚名挽回」です。
名誉挽回や汚名返上の言い間違えのように感じますが、実は間違った言葉ではないのです。
「挽回」という言葉には「元に戻す」という意味があるので、「汚名挽回」は「汚名が無い状態を取り戻す」という意味になります。違和感はありますが、間違ってないですね。
(ただし、文化庁は「汚名返上」を「本来の言い方」と定めているので、現在「汚名挽回」は誤用とされています。使わないほうが無難でしょう。)
日本語っていろんな表現があって難しいです。使われなくなっていった言葉は、いくら意味が正しくとも「間違ったもの」とされて消えて行くこともあります。
意味合いやニュアンスが変化していくのは時代の流れがある以上仕方無いことのようですね。
「了解」に関する記事を読んで、間違いを間違いと指摘するのは大事なことですが、言葉や語感だけに囚われず、相手の意図を汲んで会話するように心がけたいと思いました。
とりあえず、次に会計してもらうときには、「レシート『いりません』」と言えるように気を付けたいと思います。
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