2016年10月21日 (金)「感動」を分解してみよう
おはようございます。本日の当番、デザイナーのT.Wです。
職場の皆さんは寒がっていますが、私の机では卓上扇風機がいまだ稼働中です。
私は定期的に映画を観に行っていますが、今年は往年の怪獣映画の新作があったり記録的な興行収入になったアニメ映画があったりと、
日本映画がなにかと話題になっていますね。
皆さんは映画を観た後どうしているでしょうか。
友人知人と感想を話し合ったり、家族に言ってみたり、職場や学校の仲間と話すでしょうか。
人によって印象に残るシーンが違ったり、同じセリフでも解釈が変わったり、
色んな捉え方があるんだと知ることもまた新たな楽しみを生んでくれます。
私の場合特に「面白い!」と思った映画を観た後は、動画サイトなどで映画評論している人の話を聞いたりします。
映画を観てまだ時間が経っていない、心がホットなうちにより深い情報を得られるのがいいですし、
笑いや恐怖や切なさなど様々な「感動」をどのように作り上げているのか、
分解して理論立てて説明してくれるのが特に興味深い。
たとえば「人類よりも圧倒的に強い、恐ろしい怪物」と文字に書くのは簡単ですが、
どれほど強いのか、怪物に何をさせたら恐ろしいと感じるかを理論立てて説明するのはなかなか難しい。
強さ=勝者を表現するためにはそれに負ける側をどう描写するかが大切、という話になったりするのですが
評論家の方々はこのような作り手側の演出を読み解いて話してくれます。
その中で、映画監督が観客を感動させるためにいかに工夫を凝らしているかが見えてきてその構造の深さに驚きを感じたりします。
「感動=心が動かされること」の構造を理解することは物づくりをしていく上で重要なポイントだと思います。
何を伝えたいのか、そのためにどうするのか。デザインの根本とも密接につながっています。
担当している業務の中で修正を何度も続けていくと「どうしたいのか・何が正解なのか」を見失う事がありがちです。
直し直してぐるぐる回って元の場所に戻ってきてる!?とならないよう注意したいもの。
そういう時は一度原点に立ち戻り「受け手にどう感じて欲しいか・どう心動かしたいか」を考えれば
いま作っている物がその目的に適う物なのか判断することが出来ます。
「感動」に出会ったら、それを分解してみよう。
どんな構造で出来ているか見てみよう。
思った以上に中身はぎっしり!かも知れません。
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