2017年1月24日 (火)[エクスプレッション]で動きを制御
おはようございます。本日の当番、新人デザイナーのT.Yです。
凍えるような寒い季節となりました。
家にいても布団から出ることが非常に困難な毎日でございます。
そんな時こそあつあつのお風呂に入ってリフレッシュするのがオススメですよ。
湯冷めには気を付けましょうね。
さて、今回は以前も紹介させて頂いたエクスプレッション機能の応用版について
説明します。
過去のブログも是非チェックして下さい。↓
http://www.accessgames-blog.com/blog/2016/10/post-b57f.htm
こちらのキャラクター素材を使い、前に動くと口が開くという動作を
ヌルオブジェクトで制御できるようにします。
素材は「pixabay」というサイトのものを使用しました。
無料でクオリティの高いテクスチャ素材なんかもあって、オススメですよ。
https://pixabay.com/
まずはキャラクター素材を2つに分割します。
AfterEffectsの中で素材を配置していきますが、適当で良いのでアンカーポイントを
顎の付け根になるように合わせます。
コンポジション内で作成したヌルオブジェクト[null]に対して
[エフェクト][エクスプレッション制御][スライダー制御]を付与します。
このヌルオブジェクトが全体の動作を制御するハンドルの役割になります。
次に[上顎]レイヤーを選択し、[エフェクト][エクスプレッション制御][角度制御]
を選択します。
そして[上顎]レイヤーの[角度制御]と[回転]の項目に対して
エクスプレッションを付与します。
[角度制御]の項目に付与したエクスプレッション
[thisComp.layer("null").effect("スライダー制御")("スライダー")]の意味としては
[("null")レイヤーの中にある("スライダー制御")エフェクトの("スライダー")
項目の動作と連動]となります。
次に[回転]の項目に付与したエクスプレッション
[effect("角度制御")("角度");]の意味は
[("角度制御")エフェクトの("角度");項目の動作と連動]となり、
伝言ゲームのように項目から項目に情報を伝えている状態になりました。
ここでヌルオブジェクト[null]の[スライダー]に対して
アニメーションを付与してみると、口を開閉する動作ができました。
最後に[胴体]レイヤーに[上顎]レイヤーと同じようにエクスプレッションを付与します。
[上顎]レイヤーと違うところは[回転]の項目ではなく[X位置]の項目なので
[エフェクト][エクスプレッション制御][スライダー制御]を選択します。
[エクスプレッション制御]は対象項目の関連したものを付与しないと
思うように動作しません。
例えば、[回転]→[角度制御]、[位置]→[スライダー制御]といった組み合わせが
大切です。
気付いているかも知れませんが[X位置]項目に付与したエクスプレッション
[effect("スライダー制御")("スライダー")*-10+670;]の[*-10+670;]の数式ですが、
これは簡単に言うと
「[スライダー]の動作に対して[胴体]レイヤーがどれくらい移動すればいいのか」
という計算式になります。
こちらは数式になるのでそれほど深く理解する必要はありません。
[*-10]の数値を変えてみて動作がどれだけ変わるか試してみて下さい。
デザイナーにとってのエクスプレッションは数式の理解が必要かと思われがちですが、
そんなことはなく最初は「このエクスプレッションを付与すればこんな動きになる」
程度で良いのです。
まずはより多くのエクスプレッションを知ることが大切だと思います。
如何でしたでしょうか、エクスプレッションにはとても奥深い機能が
盛りだくさんなんです。
まだまだ難しい機能もありますが、是非挑戦してみて下さい。
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