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2017年5月24日 (水)絵師の一分

おはようございます。本日の当番CGデザイナーのY.Nです。
先日、京都国立博物館で開催された海北友松の特別展に行って参りました。

主に水墨画や屏風絵といった作品の他、友松に関わる歴史的な文献や書状等が展示されてました。
一際目を引いたのは2匹の龍が描かれた「雲龍図」という作品です。
人の背丈をはるかに越える物凄いデカさで見る者を圧倒します。
当時この作品を見た人々は度肝を抜かれたに違いありません。

気迫のある作品もあれば、かわいい動物の絵や中国の故事を描いた風流な作品、金箔が張られた豪華絢爛な屏風絵等、作風にバリエーションがあります。
お寺や公家からの要望に合わせて作品を描いていたのかもしれません。

海北友松は安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した絵師です。
浅井家の家臣である海北綱親の五男(三男という説あり)であり幼少の頃に綱親が戦死した後、仏門に入りそこで狩野派の絵を学びます。

後に浅井家と共に一族は織田信長に滅ぼされてしまったので、友松は海北家を復興するため還俗(僧職をやめて俗人に戻ること。今年の大河ドラマでも取り上げられてました。)しますが、最終的に絵の道を選びました。

家督を継ぐか、絵師を生業にするか、当時の武家社会は個人よりもお家の存続が重視されていたため、友松はかなり悩んだのではないでしょうか。

やらなければならない事とやりたい事で板ばさみになり葛藤することは誰にでもあることだと思います。
正しい答えの無い問題で、とても難しい選択です。
自身のおかれた環境や生き方は人それぞれですが、友松の人生や作品を通して、最後は自分に正直な人生を送りたいと願うのが常なのではないかと感じます

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まぁ、小難しい話は置いといて、海北友松の特別展は残念ながら先週で終了してます。
次に開催される特別展は国宝、10月に始まるので先は長いですね…
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