2017年11月30日 (木)国宝ってすごいねー
おはようございます。本日のブログ当番、デザイナーのS.Mです。
肌寒い季節になり外出もおっくうになりがちですが、先日京都国立博物館で開催された「国宝」展に行ってきました。
日本各地の国宝に指定されている出土品、工芸、絵画等バリエーションに富んでおり中には歴史の教科書や図書館でよく見た馴染みのある物まであり、見応えのある内容でした。
ちなみに国宝は現在指定されている建造物、美術工芸品、歴史資料をあわせて1108点あります。(重要文化財にいたると13160点)
この特別展で展示されているものはその中のほんの一部と考えると日本文化の幅広さと奥深さを感じます。
ザックリ豆知識
個人的に一番目を引いたのは平安時代に描かれた地獄草紙と人道不浄相図です。
地獄草紙は名前の通り地獄に落ちた人間があらゆる鬩ぐを受けるという内容です。
鬼にすり鉢ですり潰されたり、炎に焼かれたりと文章に表すのも躊躇うほどおっかない絵です。
仏教絵画で人を戒めるために描かれたものだと思いますが…
その凄惨な内容から当時の時代がどれだけ荒んでいたかが想像できます。
同時期に鳥獣人物戯画が描かれているのですが、テイストが180度違いますね。
人道不浄相図(九相図ともいう)は人間の死体が徐々に腐っていくさまを描いた絵で画面を通して匂いがしそうなほどリアリティがあります。
昔のお坊様は煩悩を払うため九相観という死体の変貌を観察するという修行があったそうで、その経典らしいのですが…悟りの道は厳しいですね。
これらの絵は平面的でデフォルメも強くリアルではないですが、リアリティは西洋絵画に引けをとらない程、真に迫るものがあります。
すでに展示期間は終わっていますが、約2ヶ月に渡って、前半と後半に分けて展示物を変更するという珍しいスタイルをとった特別展でした。
今まで開催された特別展と比べて入館者数が多く、とても盛況していました。
この特別展で、とても良い作品に沢山触れることが出来ました。
現在は神戸市立博物館でボストン美術館の特別展が開催されているので年末を迎える前に行く予定です。
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