2018年8月 2日 (木)現代に生きるモリスの作品と思想
おはようございます。
本日のブログ当番、デザイナーのT.Wです。
私は美術やデザインの展覧会などに時々出かけていますが、今回は京都で開催されていた「ウィリアム・モリス展」に行って来ました。
ウィリアム・モリス(1834-1896)は19世紀イギリスの人物で芸術家・詩人・作家・社会運動家など様々な肩書きがありますが、今回はデザイナーとしての作品に焦点をあてた展覧会です。
植物や花、鳥などをモチーフにした装飾デザインで現代では壁紙やカーテン、織物などが有名どころです。
華やかなシームレスパターンには「精緻に計算された美」を感じますね。
展示会場は天王山の中程にある「アサヒビール大山崎山荘美術館」でした。
この日の京都も猛暑でしたが、展覧会終了間際ということもあってか入場するのに少し待ちが発生する位の込み具合でした。
▼美術館は天王山にある山荘。かなりの坂道を登って行くと…
▼敷地入り口はトンネルになっていました。ここから山荘まで立派な庭園が続いています。
▼庭園の山道を登ると山荘が見えてきました。ロマンを感じるレトロな建物です。
▼美術館に隣接して蓮池がありました。
喫茶が楽しめる眺めの良いテラスがある、との事でしたが行列が出来るほどの盛況ぶりだったため断念。
モリスの作品以外にも、彼の生涯やその中での思想・活動の紹介がされていました。
モリスの作品の意義は産業革命が頂点に達し低品質大量生産が当たり前になった時代に、手作りで行う物作りの楽しさや職人的誇りを取り戻そうと活動したとの紹介に現代にも通ずる思想に共感しました。
モリスは同好の仲間を集め、生活の中の美を求めて共にデザイン活動を行ったとも紹介されており人それぞれの特色を活かし、知恵を集大成することのすばらしさに啓発されました。
モリスは幼少の生活体験がのちの自然モチーフデザインの源泉となったとの紹介もあり、人間の芸術性は大きく環境に支配されるのだと痛感しました。
100年以上前の人物ですが、今日の私たちにデザインにかける情熱や誇りを伝える催しとなっていました。
画面や文字を彩る装飾デザインは関わる頻度の高い分野なので、今回の展覧会では多くの刺激を受けました。
今回の経験を糧として、また次の展覧会に出かけてみようと思います。
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