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2019年3月22日 (金)ウォッチング

おはようございます、本日のブログ担当アニメーターのI.Hです。
もうすぐ新元号発表ですね。
こんなにも早く3つも元号を跨いでしまうとは思ってもみませんでした。
どんな元号になるか楽しみです!

さてさて、アニメーターの皆さんやアニメーターを目指している皆さんは、普段どのようにアニメーションについて意識しているでしょうか。
業務でアニメーションを作る際は、それに関連する資料を探したり、どういう動きになっているかしっかり研究して作成しますよね。
それはそれとして、私がおすすめするのは、「観察」です。
普段からいつでもできる方法です。
まぁ要は、街を歩いていても、ご飯を食べたりしてても、動物園に行っても何をしていても動きを良く見るってことですね。
何を当たり前な・・・と思うかもしれませんが、私はもう一歩踏み込んでの観察をしています。

例えば、観察しやすいのは「歩き」の動作。
人がいるところに行けば、すぐに見つかりますよね。
男性の歩き、女性の歩き、子供の歩き、年配の方の歩き。
見ようと思うといつでも見れます。

しかしこの歩きの動作、作ってくれたものをチェックしてみるとなかなかどうして、違う動きで挙がってくることが多いんですよね。
例えば骨盤の動きをみてみましょう。
歩く際に骨盤は、左右が交互に上がるわけですが、どのタイミングでどちらが上がってるでしょうか?
足を上げてるんだから、片足になった時に上がってる足側の骨盤が上がる?と思いがちですが、実は、片足立ちになって接地している側の骨盤の方が上に上がります。

かくいう私もCGでアニメーションを付ける際、上げている足の側の骨盤を上げるように作っていたことがあります・・・。
しかし見てると実は逆なんですね。
なんでだろうと考えてみました。
考えてみると結構簡単です。

まず接地している側の足。
これは地面から自分の体重分の力でおし返している状態です。
だから、沈まないし浮き上がらないという感じでその場にとどまれます。
(ちょっと物理学的な話になってきました。まぁ移動してるのでその場にとどまるっていうのもちょっと違いますが・・・。)

一方上げている方の足。
こちらは、後ろに足を蹴ったタイミングから振り子状態に入っています。
太腿→ふくらはぎ→足の順に遅れて前に振り子運動をします。
そしてまた踵から接地する、と。
振り子運動なので、骨盤を軸にぶら下がっている、要は下向きに力が働いている状態です。

そう考えると接地している側の骨盤が上がるという事に、納得しやすいんじゃないでしょうか。
もちろん柵を跨ぐときなどは、意図的に足を振り上げているので、上げている足の側の骨盤が上がります。
なので、一概に接地している側が上がると理解するのは間違いでしょう。

私がこのことに気付いたのは、友達と待ち合わせた時にその友達の歩いている様子を見た時でした。(もっと早く気付けよとか言わないでください。)
そういう事もあって、普段から目に映る人の動きを見てどうやって動いてるんだろうっていう事を、細かいところで見るようにしてます。
CGで作っていると思い込みでこうだとイメージしちゃうことはよくあるので、気を付けた方がいいかもですね。

こういう風に良くある動きでもいいので、観察する習慣をつけて、「なんでこう動く?」というのを意識してると、より説得力のあるアニメーションが作れるようになれるかもですよ!
ただ、見つめすぎると変質者と疑われる恐れがありますので、そこはほどほどに。

少ない例になってしまいましたが、「なるほどっ!」と思った人はぜひ実践してみてください。

では、またの機会に!

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