ロトって知っていますか?(意味は違うけど)
皆様、おはようございます。
ディレクターのSWERYです。
先日、「Red Seeds Profileディレクターズブログ」が最終回を迎え、少し筆休めが出来ると思っていた矢先・・・「日報あくせくジェ~ムズ」の当番が回ってきました。
こちらのブログではタイトルに特化した内容ではなく、広くゲーム制作に関わるような内容をテーマに記事を書くわけなので、今日は映像表現の一つ「ロト」について話をしようかと。
ブログタイトルを見た皆さんは「ロト」と聞いて何を思い出しましたか?
超大型賞金の宝くじ?
旧約聖書の登場人物?
それとも、某ゲームの勇者の名前でしょうか?
まあ、どれもロトに違いないのですが、僕の言っている「ロト」は、「ロトスコープ」のロトです。
ロトスコープ(=rotoscope)とは、マックス・フライシャー(=Max Fleischer)によって考案されたアニメーションにおける映像表現の一つで、人間の動きをトレースしてアニメーションを作画するというもの。
最近は映像から人物などをマスクして切り出すこともロトスコープと言うらしいですが、そっちじゃなくて動きをトレースする方のロトの話なので、After Effectsなんかを使っている方は、ごっちゃにらないように。
ロトスコープの歴史は古く、最初の商業作品は1919年公開の『インク壺の外へ』と言われています。なんと今から100年近く前の話なんです。
その後も、この手法は映画の世界では重用されたようで、ウォルト・ディズニーの『白雪姫』や『スター・ウォーズ』のライトセイバーのアニメーションなど、結構有名な作品にも使われています。
最近ではデジタル技術の発展により、インディーズでもロトスコープテストをする人が増えましたし、再び注目を集めていますね。
全編ロトスコープを使った長編映画も制作されたりしています。
有名なところでは2006年公開の『スキャナー・ダークリー』など。『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイター監督が、SF作家のフィリップ・K・ディックの原作世界を見事に再現した作品です。
ドラッグに溺れる登場人物達と、ロトスコープで描かれた違和感のある映像。それらが見事にマッチングした不思議な作品でした。
特にアニメーターの方は機会があれば見たほうがいいんじゃないかな。
で、で、で、なんで急に映画の手法の話を?と。
実はロトスコープはゲームの歴史にも深く関わっているんです。
先日、皆さんにご報告したようにGDC2011へ行ってきました。
そこで、色々な方に出会う事ができたのですが、中でも忘れられないのが、憧れのクリエイターであるジョーダン・メックナー(Jordan Mechner) 氏のお話。
彼の作品の『カラテカ』や『プリンス・オブ・ペルシャ』(言うまでもなく有名ですが)ですが、このロトスコープを使って、"あの"なめらかな動きを再現していると言うのです。
当時、どうやってあんなにニュルッニュルのアニメを書いたんだ?と思っていたことが、今回の渡米で解明されました。
いや、本当に充実した1週間だったと今でも思います。
まずメックナー氏はVHSを使って、彼の弟が走るところやジャンプするところを撮影しました。
その後、当時は珍しかったスチルフレーム付きのビデオデッキで弟の動きを一コマずつ送りながら、三脚付きのカメラで撮影したそうです。
その写真を組み合わせてアニメーションを作ったと。
すごくないですか?
なんというか、発想が。
彼の講演ではもっと詳しく話されていましたが、僕はパーティの席で直接話を伺ったので、つたない英語力ではこれ以上の難しいことは・・・聞き取れなかったです・・・orz。
詳しく知りたい方は、ネットなどで講演内容がアップされていないか検索してみるといいかも。
※メックナー氏との記念撮影!イエイ!
さてさて、とりとめもなく話をしてしまいましたが、長くなってきたので今日はこれくらいで。
「え~~?関西人なのにオチ無し?」とか言わないで。
たまにはこう言う感じもいいんじゃないでしょうか。
では、またの機会にお会いしましょう。
以上、みんな愛してる!
I love you all!
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