Enemy creatures
メリークリスマス!
[Red Seeds Profile]のゲームディレクター、SWERYです。
わざわざ今日のこの日に、[Red Seeds Profile]のWEBサイトを訪問してくれて本当にありがとうございます。
心から感謝を込めて、今回もゲームの話をしたいと思います。
これまでのブログでは、1.ゲームの主人公、2.ゲームの舞台、3.ゲームの登場人物という形で、主に世界観やストーリーラインに関わる内容を話してきました。
そこで、今回はゲームのアクション部分、プレイフィールに関わる、とても重要な要素「敵」についての話をします。
[Red Seeds Profile]には、大きく分けて2種類の敵が存在します。
まずは、ゲーム中で最も頻繁にプレイヤーに襲いかかる存在、謎の怨霊「シャドウ」です。
漂白したように真っ白な肌、真っ黒に窪んだ瞳、耳まで裂けた口、血や汗や油でボロボロの服装。
彼らは、深夜になるとどこからとも無く現れて、町中を徘徊します。
もちろん事件に関わる重要な現場にも登場するわけですが…
今思い返すと、彼らを生み出すヒントになったのは、日本人ならではの発想だったと思います。
日本には「地縛霊」という概念が存在します。
これは事故や事件に巻き込まれ死んでしまった人間の魂が、色々な原因で、その現場に残留してしまう概念を指す言葉で、時に生きている人間に悪影響を及ぼすとされています。
特に日本では、遺体を火葬する風習が一般的なので、死んでしまった人間の魂は肉体を離れて、次の人生(死後の世界)を歩むという感覚が浸透しています。
もし、死者の魂が死後の世界へ行けずに、現世に留まっていると必ず良くないことが起こるとも考えられていますし、また、死者の魂は生きた人間を羨ましくも、疎ましくも思っているので、とりついて自分たちの世界へ引き込もうとしてくる。などとも考えられ、恐れられている訳です。
アメリカやヨーロッパ諸国では土葬が当たり前なので、魂が直接悪影響を及ぼすという感覚よりも、死体がよみがえって(=リビングデッド)襲ってくる方がなじみが深いと思います。
ですので、これを読んでいる読者の皆さんは「肉体が無いのにどうやって?」と思うかもしれませんね。
どうやってでしょう?
僕にもわかりません(笑
ただ、言葉は違うと思うのですが、アメリカやヨーロッパ諸国、その他の国々にも似たような概念はあるんじゃないかと。
そうだなぁ…例えば、すごーく事故の多いトンネルや、交差点。引っ越してきた家族が必ずおかしくなってしまう豪邸など…何か科学では証明できない存在が作用しているイメージ無いですか?
※映画「シャイニング」の家を想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。
で、で、本作では、この「地縛霊」という概念を敵キャラクターに取り入れよう!と思いついた訳です。
殺人事件を取り扱った本作にとって、まさにベストチョイスだと思いませんか?
しかしながら、ただ単に「地縛霊」をアクションゲームの敵として登場させるのは、非常に難解で、表現も難しく、しかも撃退方法が思いつかない!!
これは本当に頭が痛かった…FBI捜査官が呪術や魔法を使うわけにいきませんからね。
そこで試行錯誤の末、前述の「リビングデッド」と「地縛霊」をミックスして、誕生したのが謎の怨霊「シャドウ」と言うわけです。
「死体」に「地縛霊」がとりついた存在なので手で触れることが出来る、つまりは物理攻撃が有効なオリジナルの敵が見事に生み出された瞬間です。
めでたし。めでたし。
え? Greenvaleという田舎町に、なぜそんなに沢山の遺体があるのか?
それは本編をプレイしてみてのお楽しみです。
もちろん納得してもらえる設定を用意していますよ。
次に、2つめの敵について…
それはGreenvaleの町に古くから伝わる民間伝承に登場する存在、その名も「レインコート・キラー」です。
真っ赤なレインコートに身を包み、大きな斧を携えて雨の夜に現れる殺人鬼で、人間離れした怪力とスピードで標的を惨殺します。
彼の大きな斧に狙われたら、ヨーク捜査官でもひとたまりも無いでしょう。
もしゲーム中に襲われたら、迷わず逃げてください。
それが生き残るための唯一の術と言えます。
このキャラクターには非常に思い入れがあって、設定からデザインまで色々なアイデアを詰め込みました。
まずは、田舎町という閉鎖されたコミュニティーにおいて、人を襲うのに適した武器はなんだろうか?と考えました。
ライフル?
ショットガン?
それじゃあ駄目だ…プレイヤーに恐怖を与えるためには、接近して確実に殺せる武器を持たせたほうがいい。と、言うことで「斧」を採用しました。
森のイメージにも合っているでしょう?
次に見た目のシルエットで印象を与えたかったのでレインコートを採用しました。
田舎町では非常に目立つ格好なだけでなく、赤い色にすることで、雨に濡れると頭から血を浴びたように見えたらいいなと。
そして最後はゲームプレイ。
前述のシャドウと同じように、物理攻撃で立ち向かう敵にしてしまうと、存在感が引き立ちません。
そこで、この敵からは逃げることが重要なファクターになるよう設計しました。
このように、本作では物語だけでなくゲームプレイにも色々なこだわりと工夫があります。
楽しみ方は自由ですので、是非プレイして感想を聞かせてください。
メリークリスマス。
次回は来年にあいましょう。では。
December 24, 2009 SWERY
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